ジェレミー・ハーミダ

ジェレミー・ライアン・ハーミダ（Jeremy Ryan Hermida、1984年1月30日 - ）は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身のプロ野球選手でした。外野手として、右投左打で活躍しました。登録名はハーミッダですが、アメリカではアーミダないしアーミーダと発音されることが一般的です。

幼少期から野球の才能を開花させ、父親の指導のもと4歳で左打ちに転向。13歳からは木製バットを使用し、元メジャーリーガーのテリー・ハーパーから個人指導を受けるなど、英才教育を受けました。高校時代には、エリック・チャベス以来の逸材として、スカウトから熱い視線を浴びました。

2002年のMLBドラフトでフロリダ・マーリンズから1巡目（全体11位）で指名され、プロの道へ進みました。マイナーリーグ時代は着実に力をつけ、2005年にはAA級カロライナ・マドキャッツで18本塁打、23盗塁を記録。リーグトップの111四球、出塁率.457という数字が示すように、選球眼の良さも光りました。同年にはマイナーリーグ全体のオールスターに出場し、AA級のオールスターではMVPに輝くなど、目覚ましい活躍を見せました。

2005年8月31日、ついにメジャーデビューを果たします。セントルイス・カージナルス戦で7回無死満塁の場面で代打として出場し、初打席でいきなり満塁本塁打を放つという、1898年のビル・ダグルビー以来107年ぶり史上2人目の快挙を達成しました。

マーリンズでは、その後も主力として活躍を期待されましたが、故障なども重なり、なかなか安定した成績を残すことができませんでした。2007年には、後半戦で打率.340、10本塁打、OPS.956と好調を維持し、その才能の片鱗を見せつけました。

その後、ボストン・レッドソックス、オークランド・アスレチックス、シンシナティ・レッズ、サンディエゴ・パドレスとチームを渡り歩き、2014年にはミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結びました。

2014年オフには、北海道日本ハムファイターズが獲得を目指していると報じられ、2014年12月12日に正式に契約合意。背番号7を背負い、日本球界に挑戦することになりました。

2015年は50試合に出場し、打率.211、1本塁打、18打点という成績に終わりました。同年11月2日に自由契約公示となりました。

ハーミダは、打球を広角に打ち分けるラインドライブヒッターであり、135メートル級の特大本塁打を放つ長打力と、優れた選球眼を兼ね備えていました。一方で、好不調の波が激しく、対左投手への対応に課題を残しました。

MLB通算では、右投手に対しては打率.264と得意としていましたが、左投手の変化球には苦しみ、打率.234と苦手としていました。

NPBでの記録としては、2015年3月27日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で初出場・初先発出場。同試合で初安打を記録しました。初打点は翌日の同カードで、初本塁打は4月3日の対オリックス・バファローズ戦で記録しました。

MLB、NPBでの経験を活かし、今後の野球界での活躍が期待されました。

もう一度検索