エリック・チャベス

エリック・シーザー・チャベスのプロフィール

エリック・シーザー・チャベス（Eric Cesar Chavez）は、1977年12月7日にアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれた元プロ野球選手であり、現在はMLBのニューヨーク・メッツでベンチコーチを務めています。彼は右投げ左打ちの三塁手であり、その名前は「チャベス」と読むのが一般的ですが、本人は「シャベス」と発音することを好みました。

経歴

プロ入りからアスレチックス時代

チャベスは1996年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスに全体10位で指名され、プロのキャリアをスタートさせました。高校時代からその才能を示し、高校全米選抜にも選ばれましたが、遊撃手から三塁手にコンバートされました。1998年にはメジャーデビューを果たし、初年度から高打率を記録しました。

彼は守備力が高く、2001年から2006年の6年間連続でゴールドグラブ賞を受賞し続けました。また、2001年には三塁手としての球団年間最多本塁打記録を更新し、その後も安定した活躍を見せました。2002年にはシルバースラッガー賞を受賞し、毎年25本以上の本塁打を打つパワーヒッターとしての地位を確立しましたが、打率は常に3割を超えることはありませんでした。

ヤンキース時代

2011年にニューヨーク・ヤンキースと契約を結びましたが、彼はフランチャイズ・プレイヤーではなくなりました。シーズン開幕前にはメジャー契約を得て、113試合に出場しました。翌年も再契約を結び、引き続きチームの一員として戦いました。

ダイヤモンドバックス時代

チャベスは2012年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約し、その後も現役を続けましたが、慢性的な怪我に悩まされ、2014年には現役を引退することを決めました。

引退後のキャリア

引退後、チャベスはニューヨーク・ヤンキースの特別スカウトとしての新たなキャリアを歩み始め、その後ロサンゼルス・エンゼルスのGM特別補佐を務めました。2022年からはニューヨーク・メッツの打撃コーチとして指導にあたることが決まりました。

選手としての特徴

打撃技術

チャベスの打撃スタイルは速さがありますが、やや大きなスイングが特徴です。彼は悪球をうまく打つ能力を持っており、広角に力強い打球を打つことができました。しかし、内角球にはやや弱い面もありました。

守備力

守備面では若干の柔軟性に欠けると評価されましたが、素早い反応と身体バランスを保つ能力に優れ、打球に対して迅速に対応できました。バックハンドでの捕球を好む傾向もありましたが、安定した守備で評価を得ていました。2007年には「ベースボールアメリカ」誌から「守備の上手い三塁手」として評価を受けています。

走塁技術

いたずらに走ることはなく、計算された走塁ができる選手として知られていました。

人物

チャベスは右腕に日本語のタトゥーを入れるなど、様々な文化に興味を持つ選手でした。彼のプレースタイル、姿勢、そしてキャリアは多くのファンに支持され続けています。

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