ジオバニー・ガジェゴス

ジオバニー・ガジェゴス：MLB投手の経歴と特徴

ジオバニー・ガジェゴス（Giovanny Gallegos）は、1991年8月14日にメキシコ合衆国ソノラ州カヘメ郡オブレゴン市で生まれたプロ野球選手であり、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のセントルイス・カージナルスに所属する投手です。右投右打で、彼のピッチングスタイルは多くのファンに支持されています。

経歴

プロ入りとヤンキース時代

ガジェゴスは2012年に国際フリーエージェントとしてニューヨーク・ヤンキースと契約し、プロキャリアをスタートさせました。初年度はルーキーリーグでプレーし、その後、ウィンターリーグのヤキス・デ・オブレゴンでも活躍しました。2013年にはA-級スタテンアイランド・ヤンキースに昇格し、さらに2014年にはA級チャールストン・リバードッグスに移ります。このシーズン途中で、彼は先発から救援投手に転向しました。

2015年にはA+級タンパ・ヤンキース、続いてAA級トレントン・サンダー、AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースと昇格しながらプレーを重ね、2016年にはルール・ファイブ・ドラフトから保護されるべく40人枠入りを果たしました。2017年に行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）ではメキシコ代表として選出され、同年5月12日にはヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューを飾りました。この年の成績は16試合で0勝1敗、防御率4.87とまずまずでした。

カージナルス時代

2018年にはトレードでセントルイス・カージナルスに移籍し、この年は合計6試合で防御率3.97を記録しました。2019年には遂にメジャー初勝利を挙げ、66試合に登板して3勝2敗、防御率2.31という素晴らしい成績を残しました。2020年には16試合で2勝を挙げ、2021年には73試合に登板し、キャリアハイの6勝を達成しました。特に、80回1/3で95奪三振、防御率3.02は彼の実力を証明しています。2022年シーズンも57試合で3勝を記録し、安定したパフォーマンスを維持していました。

WBCでの活躍

2023年には再びWBCメキシコ代表に選ばれ、コロンビア戦で初登板を果たし、イギリス戦で初セーブを挙げました。準々決勝のプエルトリコ戦ではチームを勝利に導く重要なセーブも記録しました。しかし、準決勝では日本相手に敗れたものの、貴重な経験をもたらしました。

選手としての特徴・人物

ガジェゴスは、オーバースローで平均94mphのフォーシームを中心に、スライダーとチェンジアップを駆使して投球を行っています。また、マイナーリーグ時代から四球の少なさが際立っており、投球の精度にも定評があります。彼の愛称は「ジオ」で、物静かな性格が多くのファンに親しまれています。

特に彼は最近の日本戦の登板を振り返り、大谷翔平を相手にした場面を悔しさと共に思い出し、自分の成長を感じていることを語っています。自身のパフォーマンスに誇りを持ちながらも、強豪相手に戦った過程を尊重し、今後の目標を見据えています。ガジェゴスの今後の活躍がますます楽しみです。

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