ジミー・ジャクソン

ジェームズ・アーサー・ジャクソン：NBAを渡り歩いたシューティングガード

ジェームズ・アーサー・ジャクソン（James Arthur Jackson）は、1970年10月14日、オハイオ州トレドに生まれました。NBAのシューティングガードとして活躍し、15年間の現役生活で12回の移籍を経験、13ものチームに在籍した、まさに「ジャーニーマン」と呼ぶにふさわしい選手でした。これはNBAの最多タイ記録として記憶されています。

高校・大学時代

マッコーマー高校ではオールアメリカンに選出されるなど、早くからその才能を発揮。オハイオ州立大学に進学後、1年生時からレギュラーとして活躍し、1試合平均16.1得点、5.5リバウンドを記録しました。2シーズンプレーした後、1992年にはUPI選出の最優秀選手に選ばれ、その功績を称えられ、2001年には背番号22が大学の永久欠番となりました。

NBAでのキャリア

ダラス・マーベリックス

1992年、ジャクソンはアーリーエントリーでNBAドラフトにかけられ、全体4位でダラス・マーベリックスに入団しました。ルーキーシーズンは控えとしての出場が主でしたが、1993-1994シーズンには全82試合に先発出場し、平均19.2得点、4.8リバウンド、4.6アシストと大きく飛躍。「Three J's」と呼ばれたジャマール・マッシュバーン、ジェイソン・キッドとのトリオでチームを牽引しました。しかし、1994-1995シーズンに足首を故障し、その後キッドとの確執も表面化し、チームを去ることになりました。

ニュージャージー・ネッツ

1996-1997シーズン途中にニュージャージー・ネッツへ移籍。ここでは31試合に出場し、平均16.5得点を記録しましたが、シーズンオフにはキース・ヴァン・ホーンとのトレードでフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ。

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

シクサーズではアレン・アイバーソンの存在もあり、出場機会が減少。シーズン途中にゴールデンステート・ウォリアーズへトレードされました。

ゴールデンステート・ウォリアーズ

ウォリアーズでは出場停止となったラトレル・スプリーウェルの穴を埋める形でレギュラーとして起用され、平均18.9得点と活躍しました。

ポートランド・トレイルブレイザーズ

1998-1999シーズンはポートランド・トレイルブレイザーズでプレーしましたが、コート内外でのトラブルに悩まされ、成績は低迷しました。

アトランタ・ホークス

アトランタ・ホークスでは、1999-2000シーズンに平均16.7得点を記録しましたが、翌シーズンは出場機会が減少。クリーブランド・キャバリアーズへ移籍することになりました。

クリーブランド・キャバリアーズ

地元オハイオ州のチームへの移籍は歓迎され、まずまずの成績を残しましたが、シーズンオフに解雇。その後、マイアミ・ヒート、サクラメント・キングス、ヒューストン・ロケッツ、ニューオーリンズ・ホーネッツ、フェニックス・サンズ、ロサンゼルス・レイカーズと、数々のチームを渡り歩きました。

引退後

レイカーズ退団後、現役を引退。引退後は解説者として活動しています。

エピソード

現役時代、ジャクソンは出身地トレドの市外局番「419」を記したバンドを腕につけてプレーしていました。これは彼が故郷を愛する気持ちの表れでした。

ジェームズ・アーサー・ジャクソンは、その卓越した得点能力と、数々のチームを渡り歩いた経験から、NBA史におけるユニークな存在として記憶されています。まさに、NBAの「ジャーニーマン」を代表する選手の一人と言えるでしょう。

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