ジム・オブライエン (バスケットボール)

ジェームズ・フランシス・ゼイビアー・オブライエンは、1952年生まれのアメリカ合衆国出身のバスケットボール指導者です。セント・ジョセフ大学を卒業後、数々のチームで指導者としてのキャリアを積みました。

2001年、オブライエンはボストン・セルティックスのヘッドコーチに就任しました。前任のリック・ピティーノが築いたチームを引き継ぎ、低迷していたセルティックスを2度プレイオフに導くなど、その手腕を発揮します。しかし、チームのオフェンス方針を巡り、2003年にGMに就任したダニー・エインジと対立。エリック・ウィリアムズやトニー・バティらのトレードをきっかけに、2004年1月に辞任という形になりました。苦しいチーム事情の中で結果を出していたオブライエンの辞任は、セルティックスの関係者に大きな衝撃を与えました。

2004年のオフシーズン、オブライエンはフィラデルフィア・76ersのヘッドコーチに複数年契約で就任します。1年目にはチームをプレイオフに導くという結果を出しましたが、チームオーナーのビリー・キングが、ポートランド・トレイルブレイザーズを解任されたモーリス・チークスの招聘を強く望んだため、契約年数を残して解任されることとなりました。

2007年5月31日、10年ぶりにプレイオフ進出を逃したインディアナ・ペイサーズは、リック・カーライルを解任し、オブライエンを新たなヘッドコーチとして迎えました。しかし、2011年1月に解任されています。2012-13シーズンにはダラス・マーベリックスのアシスタントコーチを務め、シーズン終了後に一度はコーチ業から引退しましたが、2016年にフィラデルフィア・76ersのアシスタントコーチとして現場に復帰しました。

オブライエンは、セルティックスと76ersという名門チームを率い、実績を残した指導者です。特に、セルティックスでは低迷期にあったチームをプレイオフに導くなど、その手腕は高く評価されました。しかし、フロントとの対立やチーム事情により、不本意な形でチームを去ることもあり、指導者としてのキャリアは決して順風満帆とは言えませんでした。それでも、再びコーチとして現場に戻ってくるなど、バスケットボールへの情熱を持ち続けていることが伺えます。

DatabaseBasketball.com: Jim O'Brien

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