ジム・サンドバーグ

ジェームズ・ハワード・サンドバーグ（James Howard Sundberg, 1951年5月18日 - ）は、イリノイ州ゲイルズバーグ出身の元プロ野球選手。捕手として右投右打で活躍しました。

経歴

サンドバーグは、MLBドラフトで高校時代から数えて3度指名を受けています。1973年1月の二次ドラフトで、テキサス・レンジャーズから1巡目（全体2位）で指名され、プロの道へ進みました。

1974年4月4日、シーズン開幕戦でメジャーデビューを果たし、この年は132試合に出場。打率.247、3本塁打、36打点を記録し、オールスターにも選出されるなど、その才能を早くから開花させました。新人王投票では4位に入っています。1975年には101補殺を記録。これは、アメリカンリーグの捕手としては第二次世界大戦後初の100補殺以上という記録でした。

1976年からは、卓越した守備力を武器に6年連続でゴールドグラブ賞を受賞。1980年には、キャリアハイとなる打率.273、10本塁打、36打点を記録しました。

その後、ミルウォーキー・ブルワーズを経て、1985年にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍。豊富な経験を生かして若いロイヤルズ投手陣を巧みにリードし、チームはア・リーグ最高のチーム防御率を記録しました。自身初のプレーオフとなったトロント・ブルージェイズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは、打率.167ながら6打点を記録。続くセントルイス・カージナルスとのワールドシリーズでは、第6戦でサヨナラのホームインをダレル・ポーターのタッチをかいくぐって奪い、チームの世界一に大きく貢献しました。

1987年にはシカゴ・カブスへトレード移籍。1988年途中には古巣のレンジャーズに復帰し、1989年に現役を引退しました。

引退後は、レンジャーズのフロント入り。2003年には、レンジャーズの球団殿堂入りを果たしています。

プレースタイル

サンドバーグは、卓越したキャッチング技術と、投手陣を巧みにリードする頭脳的なプレーが持ち味の捕手でした。特に、盗塁阻止能力は高く、強肩を生かした正確な送球で多くの走者を刺しました。また、打撃においても、勝負強い打撃でチームに貢献しました。

詳細情報
年度別打撃成績
年度別守備成績
各年度の太字年はゴールドグラブ賞受賞

表彰
ゴールドグラブ賞（捕手部門）：6回（1976年 - 1981年）

記録
MLBオールスターゲーム選出：3回（1974年、1978年、1984年）

背番号
10（1974年 - 1983年、1988年途中 - 1989年）
8（1984年 - 1986年）
11（1987年 - 1988年途中）

サンドバーグは、レンジャーズ、ロイヤルズで長年活躍し、特に守備面で高い評価を得た名捕手として、その名を球史に刻んでいます。

もう一度検索