ジャヤプラ

ジャヤプラ：パプア州の州都

ジャヤプラは、インドネシア共和国パプア州の州都として、ニューギニア島北部に位置しています。ヨス・スダルソ湾に面し、935.92平方キロメートルの面積を有し、2014年時点で約31.6万人の人口を抱えています。ジャヤプラは、西にジャヤプラ県、南にケーロム県、東にパプアニューギニア、北に太平洋と接する地理的要衝です。

主要都市としての役割

ジャヤプラは、インドネシア領ニューギニアにおける最大の都市です。センタニ湖の近くにはセンタニ空港があり、国内外へのアクセスを支えています。また、国境近くのスコウを経由して、パプアニューギニアのヴァニモへと繋がる高速道路も整備されています。さらに、ジャヤプラと西のサルミを結ぶ鉄道計画が進行中で、将来的にはマノクワリやソロン(共に西パプア州)まで延伸される予定です。この鉄道計画は2030年までの完了を目指して進められています。

歴史

オランダ領時代以前

オランダによる支配以前、この地は「ヌンバイ」として知られていました。1897年から1905年にかけて貿易が盛んに行われ、香辛料、キャッサバ、魚の塩漬け、風鳥などが取引されました。当時のヌンバイ社会は、オンドアフィと呼ばれる族長が率いていました。1800年代には、ヌンバイはテルナテ王国との関係を築いていました。

オランダによる支配

1909年9月28日、オランダ海軍がヌンバイ川河口のフンボルト湾に到着しました。彼らの目的は、ニューギニア島北部を組織的に探検し、オランダとドイツの国境を定めることでした。川沿いに築かれた彼らの宿営地は「Kloofkamp」と呼ばれ、現在もジャヤプラの古い地区にその名が残っています。宿営地建設のために40本のココナッツの木が伐採され、オランダの通貨と交換されました。

1910年3月7日、オランダ国旗が掲げられ、この地は「ホーランディア」と改名されました。湾の反対側にはドイツの宿営地がありましたが、現在はインドネシア領の無人地帯となっています。ホーランディアはニューギニア島西部の東北部一帯を指す名称としても使われ、1962年までその名が使われました。

第二次世界大戦

1942年、日本軍がオランダ領ニューギニア北部を占領し、ホーランディアは激戦地となりました。1944年当時、旧日本軍の拠点となり、最盛期には陸海軍合わせて約14,000人の兵士が駐屯していました。1944年4月21日、連合軍が上陸し、「ホーランジアの戦い」が勃発。激戦の末、日本軍は敗走しました。ホーランディアの失陥は、日本軍の絶対国防圏の一角が崩れたことを意味しました。連合軍のダグラス・マッカーサー大将は、ここを1945年のフィリピン攻略の足がかりとしました。戦時中には20以上の米軍基地が建設され、50万人以上のアメリカ兵がここを通過しました。

インドネシア統治時代

終戦後、ホーランディアはオランダ領ニューギニアの首都となりました。1962年10月1日、国際連合の管理下で、インドネシア語のコタバル（Kota Baru）に改称されました。1963年5月1日にインドネシアによる統治が開始された後もこの名称が引き継がれましたが、その後、スカルノ大統領にちなんでスカルナプラ（Sukarnapura）と再改称されました。しかし、1968年末に現在のジャヤプラ（Jayapura）へと再々改称され、現在に至っています。

1998年には、パプアニューギニア地震によって発生したアイタペ津波によって被災しました。

気候

ジャヤプラは、熱帯性気候に属しています。

姉妹都市

ジャヤプラは以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

タワウ（マレーシア）
ソンクラー（タイ王国）
プエルト・プリンセサ（フィリピン）
サンホセ（コスタリカ）

関連情報

センタニ空港
ホーランジアの戦い

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