ジャーヴィス (DD-799)

ジャーヴィス (USS Jarvis, DD-799)

概要

ジャーヴィスは、アメリカ海軍に所属するフレッチャー級の駆逐艦で、その名前は1800年の疑似戦争において13歳で戦死した士官候補生のジェームズ・C・ジャーヴィスに由来しています。この艦名を持つ艦はこれで3代目となります。

艦歴

起工から就役まで

ジャーヴィスは1943年6月7日にワシントン州シアトルのシアトル・タコマ造船所でその建造が始まりました。進水は1944年2月14日、オレゴン州の上院議員ルーファス・C・ホールマンの娘ハロルド・バーキット夫人によって行われました。そして、その後の6月3日、初代艦長E・B・エルズワース中佐の指揮の下で正式に就役しました。

第二次世界大戦

就役後、カリフォルニア州の沿岸で慣熟訓練を受けた後、ジャーヴィスは戦艦サウスダコタを護衛し、真珠湾へ向かいます。1944年8月31日に真珠湾に到着した彼女はその後、北部太平洋部隊に加わって千島列島での作戦に参加します。9月3日にはアラスカのアダックを拠点とし、悪天候や荒れる海に耐えながら合計8回にわたって攻撃を行いました。

1945年6月26日、ジャーヴィスは千島列島近くで第73号駆潜特務艇を艦の同行艦である駆逐艦ビアースと共に撃沈しました。8月15日、アダックに帰還した後は日本の青森県へ向かい、9月8日に日本海を通過しました。本州と北海道の各地で占領軍の上陸や日本軍の軍事施設破壊を支援し、その後はアメリカ本土へ帰還します。1946年4月11日、太平洋予備役艦隊に編入された後、6月29日に退役を迎えました。

戦後

朝鮮戦争が勃発すると、ジャーヴィスは1951年2月8日に再び就役し、E・F・ライ中佐の指揮下で大西洋での任務に従事。1952年5月15日には朝鮮半島へ移動し、海上封鎖のための哨戒任務を開始します。C・D・マッコール中佐の指揮のもと、城津から清津までの沿岸部で活発に作戦活動を行い、8月18日に横須賀に戻りました。その後も台風やその他の地域での哨戒任務をこなし、1955年には極東への展開を行う中でリーダーシップを発揮しました。

さらに、1958年の金門砲戦では中華民国軍への支援も行い、地域の安定に貢献しました。1960年3月4日、5度目の極東展開を経てロングビーチに帰還し、東海岸に向かう途中で活動を続けました。

スペイン海軍への移管

1960年11月、ジャーヴィスはスペイン海軍に移管され、レパント級駆逐艦アルカラ・ガリアーノとして新たな任務に就きました。この移管に際しては延長条件つきであり、1985年には退役が決定し、1988年12月15日に除籍され、最終的には解体されました。

栄典

ジャーヴィスは第二次世界大戦と朝鮮戦争での功績により、それぞれ1個ずつの従軍星章を受章しました。彼女の歴史的な役割はアメリカ海軍の発展に多大な影響を与え、今なお多くの人々に記憶され続けています。

関連項目

• - 駆逐艦
• - フレッチャー級駆逐艦
• - アメリカ海軍艦艇一覧

外部リンク

• - navsource.org: USS Jarvis
• - hazegray.org: USS Jarvis

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