ジュラシック・パーク/デンジャラス・ゲームズ

ジュラシック・パーク/デンジャラス・ゲームズ

『ジュラシック・パーク/デンジャラス・ゲームズ』（Jurassic Park: Dangerous Games）は、映画『ジュラシック・パーク』ユニバースを拡張するコミックシリーズの一つです。ストーリーはグレッグ・ベアが手掛け、作画はエリック・ベアが担当しました。全5冊で構成され、2012年にIDWパブリッシングから出版されました。

あらすじ

オリジナルのジュラシック・パーク崩壊事件から11年後の世界。コスタリカを中心に活動する悪名高き麻薬組織カリ・カルテルの首領、ガブリエル・カザレスは、国連内部の一部のコネクションを利用してコスタリカ政府からイスラ・ヌブラル島を不正に取得します。彼は島に新たな活動拠点を設け、旧ジュラシック・パークの頑丈な建物を要塞として活用し始めました。

CIAエージェントであるダニエル・エスピノーザは、カザレスが率いるカリ・カルテルの内情を探り、逮捕に繋げるべく潜入捜査を敢行していましたが、その正体が露見し、拘束されてしまいます。エスピノーザは、カザレスの根城であるイスラ・ヌブラル島の旧ビジターセンターの要塞に連行され、そこでカザレスによって残酷な「狩りのゲーム」を強いられることになります。彼は『狩りの標的』と見做され、ヘリコプターから島の鬱蒼としたジャングルへ突き落とされます。カリ・カルテルの追跡者たちが彼を抹殺すべく捜索を開始するまでの24時間、エスピノーザは文字通りの『人間狩り』の獲物として、恐竜が跋扈する過酷な環境での単独サバイバルを強いられるのです。

島で生き残るため、エスピノーザは唯一の武器である短剣でパラサウロロフスを仕留め食料にしようとしますが、アロサウルスに襲われます。間一髪のところでヴェロキラプトルの群れが登場しアロサウルスを排除しますが、エスピノーザは意識を失います。その後、彼は洞窟で目を覚まし、羽毛を持つ数頭のヴェロキラプトルと共に暮らす謎の女性、フランシス・ホワイト博士に発見され、手当を受けます。傷が癒えると、フランシス博士の協力を得てカザレスのカリ・カルテル壊滅へと動き出すことになります。

登場人物

ダニエル・エスピノーザ（Daniel Espinoza）
CIAから派遣されたエージェント。カザレスのカリ・カルテル潜入捜査中に捕らえられ、イスラ・ヌブラル島での「狩りのゲーム」の標的とされる。単独での極限サバイバルを強いられる中、恐竜との遭遇を経てフランシス・ホワイト博士に救われる。その後、彼女と協力しカルテル壊滅を目指す。
フランシス・ホワイト博士（Dr. Francis White）
元インジェン社の動物行動学者。インジェンではラプトルの研究に携わり、彼らとの間に強い絆を築いたが、研究方針を巡る対立や当時の幹部ピーター・ルドローによる解雇通告を受け、命を狙われたためラプトルたちと共に島内の洞窟に逃れ、隠れて暮らしていた。負傷したエスピノーザを看護し、彼のミッションに協力する。
ガブリエル・カザレス（Gabriel Cazares）
コスタリカを中心に暗躍する麻薬組織カリ・カルテルの冷酷な首領。国連内のコネを利用してイスラ・ヌブラル島を不正取得し、旧ジュラシック・パーク施設を改造して新たな拠点とする。恐竜をペットとして飼育するなど島の環境を利用。捕らえたエスピノーザを「狩りのゲーム」の標的として島に解き放つが、最終的に島の支配者であるティラノサウルス・レックスによってその命を奪われる。
ティブロン（Tiburon）
カザレスの忠実な側近。「狩りのゲーム」で24時間生き延びたエスピノーザを追跡し、始末する役割をカザレスから任されていた。島の旧水力発電所から脱出したエスピノーザを発見し襲撃するが、激闘の末、崖下へと転落し死亡する。
ヘクター（Hector）
カザレス専属のヘリコプターパイロット。

登場する恐竜

アロサウルス（Allosaurus）
パラサウロロフス（Parasaurolophus）
アンキロサウルス（Ankylosaurus）
プシッタコサウルス（Psittacosaurus）
ステゴサウルス（Stegosaurus）
トリケラトプス（Triceratops）
プテラノドン（Pteranodon）
トゥオジャンゴサウルス（Tuojiangosaurus）
ティラノサウルス・レックス（Tyrannosaurus rex）
* ヴェロキラプトル（羽毛有りと無しが登場）（Velociraptor）

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