ジョシュ・ゼイド

ジョシュア・アレクサンダー・ゼイド（Joshua Alexander Zeid, 1987年3月24日 - ）は、アメリカ合衆国コネチカット州ニューヘイブン出身の元プロ野球選手。主に投手として活躍し、右投右打であった。

プロ入りからMLBデビューまで

2009年のMLBドラフトで、フィラデルフィア・フィリーズから10巡目（全体317位）で指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせた。その後、2011年7月29日に、ハンター・ペンスとのトレードで、ジョン・シングルトン、ジャレッド・コザート、ドミンゴ・サンタナと共にヒューストン・アストロズへ移籍。
2012年には、第3回WBC予選のイスラエル代表に選出され、国際舞台への足掛かりを築いた。そして2013年7月30日、ボルチモア・オリオールズ戦で念願のメジャーデビューを果たした。

タイガースへの移籍とその後

2014年11月20日、ウェイバーを経てデトロイト・タイガースへ移籍。タイガースの監督であったブラッド・オースマスは、第3回WBCでイスラエル代表の監督を務めていた縁があり、ゼイドとは面識があった。2015年9月2日には、40人枠から外れる形で傘下AAA級トレド・マッドヘンズへ配属された。

タイガース退団後の活動

2016年2月10日、ロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結ぶも、同年3月30日に自由契約となる。その後、独立リーグであるアトランティックリーグのニューブリテン・ビーズと契約。さらに同年6月7日にはニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだが、再び放出された。同年8月26日には、第4回WBC予選のイスラエル代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした。9月に開催された同大会予選では決勝戦でイギリスに勝利し、本大会出場権を獲得した。

WBCでの活躍と現役引退

2017年1月18日、第4回WBC本戦のイスラエル代表に選出。3月に開催された本大会では、1次ラウンドの韓国戦とオランダ戦で登板し、韓国戦では勝利投手となった。2次ラウンドではキューバ戦で抑え、日本戦で先発として登板。合計4試合に登板し、チームに大きく貢献した。その活躍が認められ、大会後にはベストナインに相当するオールWBCチームに選出された。イスラエルの2次ラウンド敗退後の3月21日には、セントルイス・カージナルスとマイナー契約を結んだ。
しかし、2018年4月5日に現役引退を表明した。

指導者としてのキャリア

現役引退後の2019年からは、シカゴ・カブス傘下マイナー巡回のピッチング兼リハビリコーチに就任。2022年まで4年間務め、若手選手の育成に尽力した。またその間、2021年には東京オリンピックの野球イスラエル代表に選出され、一時的に現役復帰して出場するという異色の経歴を持つ。2023年からは、テキサス・レンジャーズ傘下AA級フリスコ・ラフライダーズの投手コーチを務めている。

プレースタイル

力強い投球フォームから繰り出される速球と、多彩な変化球を織り交ぜた投球が持ち味。WBCでは、その経験と実力を活かし、イスラエル代表の躍進に大きく貢献した。

詳細情報

表彰：WBCオールWBCチーム：1回（2017年）
背番号：61（2013年 - 2014年）
* 代表歴：2013 WBCイスラエル代表, 2017 WBC予選イスラエル代表, 2017 WBCイスラエル代表, 2020東京オリンピック イスラエル代表

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