ジョセファ・リリダム

ジョセファ・リリダム（Josefa Lilidamu）は、1989年9月5日にフィジーのナンディで生を受けたラグビー選手です。現在、彼は日本のプロラグビーリーグであるジャパンラグビーリーグワンに参戦するマツダスカイアクティブズ広島の一員としてプレーしており、主にウィング（WTB）のポジションを担っています。チームメイトやファンからは、親しみを込めて「Jojo」というニックネームで呼ばれています。恵まれた体格の持ち主であり、身長は190センチメートル、体重は97キログラムです。

彼のラグビーキャリアは非常に早い段階から始まりました。わずか5歳という幼い頃にラグビーボールに触れ、競技の面白さに目覚めました。フィジーのラトゥナブラカレッジで教育を受けた後、日本への渡航を決断し、2011年に流通経済大学へ入学しました。大学での4年間、ラグビー部で技術と体力を磨き、将来プロとして活躍するための基盤を築きました。

流通経済大学を卒業した2015年、彼は当時の日本のトップリーグに所属していたNTTドコモレッドハリケーンズ（現在はレッドハリケーンズ大阪として活動）に入団し、プロラグビー選手としてのキャリアを正式にスタートさせました。NTTドコモレッドハリケーンズに加入して間もなく、2016年1月16日に行われたジャパンラグビートップリーグの順位決定トーナメントの第2節、コカ・コーラレッドスパークスとの試合に先発出場し、これが彼のプロ公式戦における記念すべき初出場となりました。

NTTドコモレッドハリケーンズでのプレーを経験した後、2021年には日野レッドドルフィンズへと移籍しました。日野レッドドルフィンズでも持ち前のフィジカルとスピードを活かしたプレーでチームに貢献しましたが、2023年3月31日をもって同チームを退団することが発表されました。その後、現在の所属先であるマツダスカイアクティブズ広島に加入し、ジャパンラグビーリーグワンの舞台で新たな挑戦を続けています。

国内リーグでの活躍に加え、ジョセファ・リリダムは国際舞台でもその才能を発揮しています。特に7人制ラグビーにおいて、日本代表としてプレーした経験を持っています。2018年に開催されたラグビーワールドカップセブンズ2018では、日本代表メンバーとして世界最高峰の舞台に立ちました。この大会でのパフォーマンスは非常に高く評価され、大会を通じて最も活躍した選手たちで構成される「ドリームチーム」の一員に選出されるという快挙を成し遂げました。

長身かつパワフルなウィングとして、トライを奪う決定力はもちろんのこと、攻守両面での貢献度が高い選手です。これまでの豊富な経験と、7人制ラグビーで培われた瞬発力や状況判断能力を活かし、マツダスカイアクティブズ広島においてチームの攻撃を牽引する中心選手として、今後の更なる活躍が期待されています。フィジーでラグビーと出会い、日本でその才能を開花させた彼のキャリアは、引き続き注目を集めるでしょう。

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