ジョニー・エストラーダ

ジョニー・P・エストラーダ3世は、1976年6月27日にカリフォルニア州ヘイワードで生まれ、メジャーリーグで活躍した野球選手（捕手）です。スイッチヒッターとして知られています。

1997年6月5日、エストラーダはフィラデルフィア・フィリーズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2001年5月15日にはメジャーデビューを果たしましたが、当時の正捕手マイク・リーバーサルの存在が大きく、レギュラーポジションを獲得するには至りませんでした。2002年12月20日、ケビン・ミルウッドとのトレードでアトランタ・ブレーブスへ移籍しました。

ブレーブス移籍後の2003年も出場機会は限られていましたが、2004年には状況が一変します。強打の捕手だったハビー・ロペスがボルチモア・オリオールズへFA移籍したことで、エストラーダに正捕手の座が回ってきました。そのチャンスを彼は見事に活かし、打率.314という素晴らしい成績を収め、オールスターゲームに選出されるという栄誉に輝きました。同年には、日米野球にも参加し、日本のファンにもそのプレーを披露しました。

しかし、2005年には若手のブライアン・マッキャンの台頭により、再び出場機会が減少。同年12月7日には、ランス・コーミエおよびオスカー・ビヤレアルとのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍することになりました。

ダイヤモンドバックスでの2006年は、オールスターに匹敵するほどの好成績を残しました。その後、2006年11月25日に、ダグ・デービス、デイナ・イブランド、デーブ・クリンゼルとのトレードで、グレッグ・アキーノ、クラウディオ・バーガスと共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍しました。

2007年11月20日には、ギレルモ・モタとのトレードでニューヨーク・メッツへ移籍。FAとしてワシントン・ナショナルズへ移籍したポール・ロデューカの後釜として期待されましたが、2008年1月31日にFAとしてナショナルズと1年契約を結び、ロデューカのバックアップを務めることになりました。

エストラーダは、コンタクト能力に優れ、三振が少ないのが特徴でしたが、選球眼はあまり良くなく、打率の高さに出塁率が伴わないという弱点も抱えていました。捕手としては、肩の強さに課題があり、盗塁阻止率は高くありませんでした。2004年の日米野球では、赤星憲広や岩村明憲に多くの盗塁を許しています。また、俊足とは言えず、盗塁や三塁打の記録はありません。

フィリーズ時代には、1970年代のテレビドラマ『白バイ野郎ジョン&パンチ』の主人公、パンチョレロ役のエリック・エストラーダと同姓だったことから、「パンチ」という愛称で呼ばれていました。

獲得タイトル・記録
シルバースラッガー賞：1回（2004年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（2004年）

詳細な年度別打撃成績は、以下の参考資料や外部リンクで確認できます。

参考資料
* 選手の通算成績と情報: MLB, ESPN, Baseball-Reference, Fangraphs, The Baseball Cube, Baseball-Reference (Register)

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