ジョバ・チェンバレン

ジョバ・チェンバレン：激動の野球人生

ジョバ・チェンバレン（Joba Chamberlain）は、1985年生まれのアメリカ合衆国出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、メジャーリーグで活躍しました。登録名の読み方は「ジョバ」ではなく「ジャバ」が正しいとされています。

生い立ちとプロ入り前

父親はアメリカ先住民のウィンネバーゴ族出身。幼少期に両親が離婚し、苦しい生活の中で、アルバイトをしながらスポーツと学業を両立させました。ネブラスカ大学カーニー校を経てネブラスカ大学リンカーン校へ転校し、カレッジ・ワールドシリーズ出場に貢献。2006年のMLBドラフトで、ニューヨーク・ヤンキースから全体41位で指名され、プロの道へ進みました。

ニューヨーク・ヤンキース時代

2007年、マイナーリーグで着実にステップアップし、AAA級を経て8月にメジャーデビュー。ブルージェイズ戦で鮮烈なデビューを飾り、9月には初勝利と初セーブを記録。ポストシーズンでの活躍も期待されました。しかし、インディアンスとのディビジョンシリーズでは、羽虫の大発生により集中力を乱し、痛恨の暴投。チームも敗退し、苦い経験となりました。

2008年は、投球制限を設けながら、セットアッパーと先発ローテーションを兼任。しかし、8月に右肩を故障し、戦線離脱。その後はリリーフとして復帰しました。2009年には、メンタル面を不安視されながらも、ワールドシリーズに出場。第4戦で勝利投手となり、チームのワールドシリーズ制覇に貢献しました。2010年はリリーフに専念し、自己最多の73試合に登板しました。

2011年、右肘を故障しトミー・ジョン手術を受けました。2012年には、トランポリンでの事故で右足首を骨折。度重なる怪我に見舞われながらも、不屈の精神で復帰を果たしました。しかし、アメリカンリーグディビジョンシリーズでは、打者の折れたバットが肘に直撃し、再び負傷交代となりました。2013年は右内腹斜筋の張りで故障者リスト入り。オフにFAとなりました。

デトロイト・タイガース時代

2013年12月、デトロイト・タイガースと契約。2014年は、リリーフとして69試合に登板し、防御率4.00未満の好成績を記録。チームのプレーオフ進出に貢献しました。2015年もタイガースと再契約しましたが、シーズン途中に自由契約となりました。

その後

2015年、トロント・ブルージェイズとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格は叶わず。その後、カンザスシティ・ロイヤルズと契約し、メジャーに復帰しましたが、結果を残せずDFAとなりました。2015年12月には、クリーブランド・インディアンスとマイナー契約。2016年にメジャー昇格を果たしましたが、再びDFAとなりました。

2017年、ミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結びましたが、自由契約となり、現役引退を発表しました。

プレースタイル

最速100マイル（約161キロ）の速球と、スライダー、カーブを武器に、力強い投球を見せていました。しかし、制球難やメンタル面の課題も抱えていました。

成績

MLB通算成績は、192試合に登板し、25勝14敗、3セーブ、防御率3.81。

人物

愛称は「ジョバ・ルール」

詳細情報

年度別[投手]]成績は[こちら
背番号：62（2007年 - 2013年、2015年途中 - 2016年）、44（2014年 - 2015年途中）

ジョバ・チェンバレンは、その才能と苦難の連続だった野球人生で、多くのファンを魅了しました。

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