ジョン・オルルド

ジョン・ギャレット・オルルドのプロフィール

ジョン・ギャレット・オルルド（John Garrett Olerud, 1968年8月5日生まれ）は、アメリカ合衆国・ワシントン州シアトル出身の元プロ野球選手で、一塁手として知られています。オルルドは左投左打のスタイルを持ち、1989年にメジャーリーグベースボール（MLB）にデビューしました。彼の名前はオルルッドやオルルードとも表記されています。

プロ入り前

オルルドの野球のキャリアは7歳から始まりました。高校卒業時の1986年にはニューヨーク・メッツからドラフト27巡目で指名されましたが、彼はプロ野球への進出にためらい、自己成長を目的に大学進学を選びます。彼はワシントン州立大学に入学し、2年次には投手として15勝0敗、防御率2.49という素晴らしい成績を残しました。

打者としても優れた成績を収め、打率は.464、23本塁打を記録。1987年と1988年にはNCAA年間最優秀選手に選出されるほどの活躍を見せます。この功績からアメリカの大学野球界では彼にちなんだジョン・オルルド賞が設立されました。

その後、トロント・ブルージェイズのGMがオルルドをドラフト1巡目指名を決めようとした矢先、オルルドは1989年1月にクモ膜下出血を起こし、脳に動脈瘤が見つかりました。手術後も彼はプレー中にヘルメットを着用し続け、医師からかぶらなくても良いと言われても、彼自身の意志で着用を続けました。結局、ブルージェイズは1989年のドラフト3巡目でオルルドを指名しました。

現役時代

オルルドは、マイナーリーグを経ずに1989年9月3日にメジャーデビューを果たしました。これはドラフト制度導入以来、メジャーデビューが直接な選手としては16人目の快挙です。しかし、デビューの初めの数年間は出場機会が限られ、辛抱強くベンチで待ち続けました。

ついに1993年には飛躍的な成績を収め、最終的には打率.363となり、首位打者のタイトルを獲得しました。同年には200安打と100四球を達成し、アメリカンリーグ史上最多敬遠も記録。これはテッド・ウィリアムズと並ぶ成績でした。

彼は1996年にニューヨーク・メッツへ移籍し、そこでの活躍も目覚ましく、1998年には打率と出塁率でチーム記録を更新しました。守備面でも優れたプレーを披露し、1999年には「歴代で最高に守備の優れた一塁手」に選ばれるほどの評価を受けました。さらに1999年にはシアトル・マリナーズに帰郷、大きな契約を結びました。

2000年には初めてゴールドグラブ賞を受賞し、2001年にはマリナーズの116勝46敗という記録的なシーズンに貢献します。オルルドはその後も活躍しますが、若返り政策により2004年途中にチームを放出されました。

新たにニューヨーク・ヤンキースと契約し、2005年に一度マイナーリーグに降格しましたが、その後メジャーに復帰。最終的に2005年12月に現役引退を決断しました。

詳細情報

年度別打撃成績

• - 首位打者：1回（1993年）
• - オールスター選出：2回（1993年、2001年）
• - サイクル安打：2回（1997年、2001年）

防御率・エラー数

• - ゴールドグラブ賞：3回（2000年、2002年、2003年）

背番号

• - 9（1989年 - 1996年）
• - 5（1997年 - 2004年途中）
• - 18（2004年途中 - 同年終了）
• - 19（2005年）

オルルドのキャリアは、彼の投打にわたる才能と努力の結晶であり、メジャーリーグの歴史に名を刻む選手の一人であることは間違いありません。

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