ジョン・デュプランティエ

ジョン・クリストファー・デュプランティエ（Jon Christopher Duplantier, 1994年7月11日 - ）は、アメリカ合衆国デラウェア州ニューキャッスル郡ニューアーク出身のプロ野球選手（投手）。右投左打。阪神タイガースに所属しています。

経歴

ダイヤモンドバックス時代
2016年のMLBドラフト3巡目（全体89位）でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名されプロ入り。A-級、A級、A+級で着実にステップアップし、2017年にはA級とA+級の合計で25試合に登板、12勝3敗、防御率1.39、165奪三振という素晴らしい成績を収めました。その活躍が認められ、オールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜にも選出されています。

2018年には、MLB.comのプロスペクトランキングで74位、ダイヤモンドバックスの組織内では1位にランクインするなど、将来を嘱望される存在となりました。ルーキー級とAA級でプレーし、合計16試合に先発登板、5勝1敗、防御率2.55、77奪三振を記録。アリゾナ・フォールリーグにも参加しました。

2019年4月1日にメジャー契約を結び、サンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビュー。7回から3回を無失点に抑え、初セーブを記録。先発のメリル・ケリーも勝利投手となり、同じ試合でデビューした2人の投手が勝利とセーブを記録するという珍しいケースとなりました。しかし、その後は安定せず、2021年は4試合に先発し0勝3敗、防御率13.15と苦戦し、自由契約となりました。その後、マイナー契約でダイヤモンドバックスに復帰しましたが、シーズンオフにFAとなりました。

傘下時代
2021年12月にはサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結びましたが、ルール・ファイブ・ドラフトでロサンゼルス・ドジャースに移籍。しかし、メジャー昇格は叶わず、2022年オフにFAとなりました。2023年はフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結びましたが、6月に自由契約。2024年にはニューヨーク・メッツとマイナー契約を結びましたが、こちらも6月に自由契約となっています。

独立リーグ
2024年7月には、アメリカン・アソシエーションのレイクカントリー・ドックハウンズと契約。4試合に先発し、18イニングで30奪三振、防御率0.00という圧倒的な成績を残しました。

ドジャース復帰
同年8月にはロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、AA級、AAA級と昇格しましたが、メジャー昇格はならず、オフにFAとなりました。

日本球界へ
当初ミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結ぶ予定でしたが、日本球界入りを目指し自由契約となり、2024年12月29日、阪神タイガースへの入団が発表されました。推定年俸は75万ドル、背番号は20。球団は、彼の平均球速150km/hを超える速球と、他球団の強力打線を抑える力に期待を寄せています。

投球スタイル

最速97.8マイル（約157.3km/h）、平均95マイル（約153km/h）の速球に加え、130km/h台のチェンジアップ、スライダー、ナックルカーブ、カットボールなど多彩な球種を操ります。

人物

ナイキ製のゴーグルを着用してプレーすることが特徴です。高校時代は野球とアメリカンフットボールで活躍し、学業も優秀でイェール大学に進学する計画もありました。好きな科目は数学と科学。趣味は釣りや映画鑑賞で、マイケル・ジョーダンのファンであり、お気に入りの映画は『スペース・ジャム』や『ワイルド・スピード』シリーズです。

姓のデュプランティエはカナ8文字であり、これは阪神に在籍した外国人選手では最長タイ記録です。

プレースタイル

嶌村聡球団本部長は「先発の時でも平均球速が150km以上出る。うちの先発はどちらかと言うと技巧派が多いから、他球団の強力打線を抑えるにはこういう投手が必要と思った」と獲得理由を述べています。


年度別成績

(年度別成績は省略)

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