ジョン・ポンソンビー (第4代ベスバラ伯爵)

第4代ベスバラ伯爵ジョン・ウィリアム・ポンソンビー

ジョン・ウィリアム・ポンソンビー（1781年8月31日 - 1847年5月16日）は、19世紀前半のイギリスで活躍した政治家であり、貴族でした。彼は第4代ベスバラ伯爵として知られ、ホイッグ党政権下で重要な閣僚職を歴任しました。

生涯

1781年、彼は後の第3代ベスバラ伯爵フレデリック・ポンソンビーの息子としてアイルランドで生まれました。母は初代スペンサー伯爵ジョン・スペンサーの娘ヘンリエッタです。ハーロー校を経てオックスフォード大学クライスト・チャーチで学びました。

1805年、ネアズバラ選挙区からホイッグ党の庶民院議員として政界入りしましたが、翌年には議席を失いました。1810年にハイアム・フェラーズ選挙区から再び庶民院議員に選出され、1834年に貴族に叙されるまで庶民院議員を務めました。

1831年には、第2代グレイ伯爵チャールズ・グレイ内閣で森林長官に就任し、枢密顧問官にも列せられました。1832年の第一次選挙法改正では、法案起草の中心的な役割を担う四人委員会の一員として活躍しました。この委員会では、ジョン・ラッセル卿、初代ダラム男爵ジョン・ラムトン、サー・ジェームズ・グラハム准男爵とともに法案の作成に携わりました。

1834年7月、首相が第2代メルバーン子爵ウィリアム・ラムに代わると、彼は内務大臣に転任し、ダンキャノン男爵に叙せられて貴族院議員となりました。しかし、同年11月の内閣総辞職により退任しました。1835年にメルバーン子爵が再び首相となると、王璽尚書と森林長官として入閣し、それぞれ1840年1月と1841年9月まで務めました。

1844年2月に父が亡くなると、第4代ベスバラ伯爵位を継承しました。1846年7月には、ジョン・ラッセル卿の第1次内閣でアイルランド総督に就任しましたが、在職中の1847年5月16日にダブリン城で亡くなりました。爵位は長男のジョン・ポンソンビーが引き継ぎました。

爵位

彼は以下の爵位を保持していました。

1834年: ダンキャノン男爵（連合王国貴族爵位）
1844年: ベスバラ伯爵（アイルランド貴族爵位）
1844年: ダンキャノン子爵（アイルランド貴族爵位）
1844年: ベスバラ男爵（アイルランド貴族爵位）
1844年: ポンソンビー男爵（グレートブリテン貴族爵位）

家族

彼は第10代ウェストモーランド伯爵ジョン・フェインの娘マリアと結婚し、11人の子供をもうけました。長男のジョン・ジョージ・ブラバゾン・ポンソンビーは第5代ベスバラ伯爵となり、三男のフレデリック・ジョージ・ブラバゾン・ポンソンビーは第6代ベスバラ伯爵、五男のウォルター・ウィリアム・ブラバゾン・ポンソンビーは第7代ベスバラ伯爵となりました。他の子供たちもそれぞれ結婚や軍人として活躍しました。

参考文献

横越英一『近代政党史研究』勁草書房、1960年。

外部リンク

* Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by the Earl of Bessborough（英語）

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