ジョン・マトラック

ジョン・マトラック: メジャーリーグでの輝かしいキャリア

ジョン・マトラック（Jonathan Trumpbour Matlack）は、1950年1月19日にペンシルベニア州ウェストチェスターで生まれた元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。彼は左投左打のスタイルで知られ、メジャーリーグベースボール（MLB）において数々の素晴らしい業績を残しています。

経歴の始まり

マトラックは1967年にニューヨーク・メッツからドラフト1巡目で全体4番目に指名され、プロ生活をスタートさせました。1971年7月11日、彼はメジャーデビューを果たしましたが、そのシーズンは7試合に登板して0勝3敗という結果に終わりました。それでも彼は、翌1972年に一気に飛躍します。15勝10敗、防御率2.32という素晴らしい成績を収め、その年の新人王に選ばれる栄誉を手にしました。同年の9月30日、彼は名選手ロベルト・クレメンテに生涯最後の3000本目のヒットを打たれたことでも知られています。

ポストシーズンの挑戦

1973年、マトラックは14勝を挙げ、メッツをワールドシリーズへ導きました。シリーズではオークランド・アスレチックスと対戦し、マトラック自身も重要な役割を果たしましたが、第7戦では3回途中で4失点し、敗戦投手となってしまいました。このシーズンこそが、彼の唯一のポストシーズン経験となりました。

オールスターと記録

1975年のオールスターゲームでは、マトラックは3番手投手として登板します。2回を無失点に抑え、4つの三振を奪った彼は、この試合で勝利投手に輝きます。また、9回には決勝打となる2点のタイムリーヒットを放ったビル・マドロックとともにMVPを共同受賞します。彼は、この年を含む1974年から1976年の間に、3度のオールスター選出を果たしました。

テキサス・レンジャーズ移籍と引退

1977年シーズンの終わりに、マトラックは4チーム間のトレードによってテキサス・レンジャーズに移籍します。ここでも彼は実力を発揮し、1980年8月19日には、30試合連続ヒットを記録中のジョージ・ブレットを3打数ノーヒットに抑え、その記録をストップさせる快挙を成し遂げました。最終的に彼は1983年シーズン後に現役を引退します。

コーチとしてのキャリア

引退後、マトラックは1996年にデトロイト・タイガースの投手コーチに就任しました。しかし、このシーズンはリーグ最多の109敗や防御率6.38を記録するなど、チームの投手陣が崩壊し、彼は責任を問われて解任されました。

主な業績と受賞歴

マトラックのキャリアには、多くの記録と称賛が存在します。彼は1972年に新人王を受賞し、3度のオールスター選出を果たしました。特に1975年のオールスターMVP受賞は、彼の投手としての才能を象徴する出来事と言えるでしょう。彼が着用した背番号は、ダイナミックな選手生活を通じて「35」と「32」でした。

ジョン・マトラックは、メジャーリーグの歴史に名を刻んだ選手であり、その数々の業績は今なお多くのファンに記憶されています。

もう一度検索