ジョン・リード・ホッジ

ジョン・リード・ホッジ（John Reed Hodge）

概要

ジョン・リード・ホッジは、1893年6月12日にイリノイ州ゴルコンダで生まれ、その後アメリカ陸軍の軍人として活躍しました。彼は第一次世界大戦と第二次世界大戦を通じてさまざまな歴史的な戦いに従事し、その後は朝鮮半島の軍政を担当しました。ホッジの軍歴は、アメリカ陸軍の重要な時代における彼の貢献を示しています。

生涯

ホッジは1917年にアメリカ陸軍幹部候補生学校を卒業し、少尉として配属されました。彼は第一次世界大戦に従軍し、フランスやルクセンブルクで活動しました。この戦争での経験が、その後のキャリアに大きな影響を与えました。

第二次世界大戦では、ホッジは太平洋戦域に配属されました。彼はジョーゼフ・ロートン・コリンズ少将の補佐官として、ガダルカナル島の戦いに参加しました。その後、彼は1943年から1944年にかけてブーゲンビル島の戦いにも加わりました。1944年にはフィリピンの戦い中に少将に昇進し、さらに沖縄戦後の1945年8月には中将に昇進しました。彼は第10軍の第24軍団の指揮官として、重要な役割を果たしました。

ホッジは1945年から1948年まで朝鮮半島南部の軍政庁で軍政長官を務めました。この任命は、ダグラス・マッカーサー大将の指示によるものであり、彼は1945年9月9日に揚陸艦「カトクティン」で仁川に上陸しました。ホッジは韓国の38度線以南に残っていた日本軍の引渡しを行い、連合国側の捕虜解放にも貢献しました。

1948年にはアメリカ本土に帰国し、1950年までノースカロライナ州フォート・ブラッグで過ごしました。しかし、1950年に朝鮮戦争が勃発すると、彼は第3軍の司令官に任命され、アメリカ本土での活動を中心に指揮を執りました。ホッジは1953年6月に軍務を退役しました。

朝鮮軍政の批判

ホッジが南朝鮮を軍政下に置いていた時期には、朝鮮戦争に至るまでの政治的混乱が続きました。この状況は当時の軍政の失策として批判されていますが、ホッジ自身は生粋の軍人であり、政治や外交、朝鮮の歴史的な文脈に関する知識が不足していました。これにより、彼の判断や対応に限界があったとされています。さらに、これらの任命を行ったマッカーサーを含む連合国軍最高司令官総司令部の無関心も、その背景に影響を与えていたと言えるでしょう。

軍歴

ホッジの軍歴は充実しており、以下のような重要なポジションを歴任しました。

• - 1941年-1942年: 第7軍団主任参謀
• - 1941年-1943年: 第25歩兵師団高級参謀（ガダルカナル島の戦い）
• - 1943年: 第43歩兵師団長（ニュージョージア島の戦い）
• - 1943年-1944年: 第23歩兵師団長（ブーゲンビル島の戦い）
• - 1944年-1948年: 第24軍団司令官（レイテ島の戦い-沖縄戦）
• - 1948年-1950年: 第5軍団司令官
• - 1950年-1952年: 第3軍司令官
• - 1952年-1953年: 陸軍地上軍司令官

彼の軍歴は、アメリカの軍事史における重要な瞬間を反映しており、その成果は現在でも評価されています。

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