ジョン・レッキー

ジョン・レッキーは、イギリスを代表する音楽プロデューサーの一人です。数多くのミュージシャンの作品を手掛けていますが、特にストーン・ローゼズを世に送り出した人物として広く知られています。

彼のキャリアは、名門アビー・ロード・スタジオでのレコーディングアシスタントとして始まりました。ここでは、ビートルズ（特にジョージ・ハリスン作品）やピンク・フロイドといった伝説的なアーティストたちの制作現場に携わりました。70年代後半には、ビー・バップ・デラックスのプロデュースをビル・ネルソンと共同で手掛け、プロデューサーとしての足掛かりを築きます。80年代に入ると、XTC、パブリック・イメージ・リミテッド、ザ・フォールなど、ポストパンク/ニュー・ウェイヴ系のアーティストのエンジニアとして頭角を現しました。

ジョン・レッキーの名を一躍有名にしたのは、ストーン・ローゼズの1stアルバムのプロデュースです。このアルバムの成功により、彼は人気プロデューサーとしての地位を確立し、その後はスウェード、レディオヘッド、クーラ・シェイカー、ザ・ヴァーヴ、ミューズといったUKを代表するビッグバンドのアルバムを次々と手掛け、音楽シーンに多大な影響を与えました。

彼の才能は数々の賞にも認められており、1995年にはMusic Week awardでBest Producer賞を受賞しています。プロデュースを手掛けるアーティストは主にイギリスのバンドであり、80年代にはアンダーグラウンドシーンの作品、90年代以降はメジャーシーンの作品を多く手掛けています。

数々の良作を世に送り出してきたジョン・レッキーのプロデュース作品に対する信頼は非常に厚く、彼のプロデュースというだけで「世界的な売り上げが10万枚は変わる」とも評されています。現在では、そのコマーシャルな手腕を活かし、新人アーティストの発掘にも力を注いでいます。

主なプロデュースアーティスト

ビー・バップ・デラックス
ストーン・ローゼズ
レディオヘッド
ミューズ
ザ・ヴァーヴ
クーラ・シェイカー
スウェード
XTC
パブリック・イメージ・リミテッド
ニュー・オーダー
ライド
キャスト
ザ・フォール
マイ・モーニング・ジャケット
ザ・トルバドールズ
他多数

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