ジョン・C・ステニス (空母)

ジョン・C・ステニス (CVN-74): アメリカ海軍の強大な力

ジョン・C・ステニスは、アメリカ海軍を代表するニミッツ級航空母艦の7番艦です。その艦名は、アメリカ合衆国上院軍事委員会委員長として海軍力の増強に尽力したジョン・C・ステニス氏に由来しています。本艦は、1991年3月13日に起工、1993年11月11日に進水、そして1995年12月9日にサンディエゴを母港として就役しました。

世界の海を駆け巡る活躍

就役以来、ジョン・C・ステニスは世界各地でその存在感を示してきました。1998年には、ペルシャ湾においてイラク上空の飛行禁止区域の警戒任務にあたり、オーストラリアやハワイも訪れています。2000年には、イラクの飛行禁止区域警戒に加え、韓国、香港、マレーシア、バーレーン、アラブ首長国連邦、オーストラリアといったアジア諸国への親善訪問も果たしました。

2001年にはアフガニスタンでの作戦活動支援のためにペルシャ湾へと展開し、2004年にはアラスカ湾での演習「ノーザン・エッジ2004」やハワイでのリムパック演習に参加。同年8月には、日本長崎県の佐世保港に寄港し、国際的な友好を深めました。

困難を乗り越え、更なる進化へ

その活躍の傍ら、ジョン・C・ステニスは幾多の困難も経験しました。1999年にはサンディエゴで座礁事故を起こし、原子炉の緊急停止を余儀なくされました。多額の費用を投じた修復作業を経て、活動を再開しています。2005年には母港をサンディエゴからワシントン州ブレマートンに変更し、大規模なオーバーホールを実施。新型マストの取り付けなど、近代化改修が施されました。

2007年には、ペルシャ湾において空母ドワイト・D・アイゼンハワーと合流し、2隻の空母打撃群が同時に展開する、アメリカ海軍の圧倒的な軍事力を世界に示しました。その後も、北朝鮮のミサイル発射への対応として西太平洋への展開、南シナ海での作戦活動など、緊張が高まる地域での活動が継続されています。

最新の動向と空母打撃群

近年では、2016年には西太平洋へのパトロール航海を実施。グアムへの寄港や米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」への参加など、活発な活動を続けています。2018年には、核燃料棒交換および近代化改装(RCOH)のため、大西洋艦隊に移転することが発表され、バージニア州ニューポート・ニューズでの入渠が予定されています。

[ジョン・C・ステニス]]は、第3空母打撃群]の[[旗艦として、第21駆逐戦隊(DESRON-21)を含む空母打撃群を指揮しています。ミリアス、チャン・フー、キッド、デューイ、ストックデール、ウェイン・E・マイヤー、ウィリアム・P・ローレンスといったイージス艦や、モービル・ベイ、アンティータムといった巡洋艦、補給艦ブリッジなどが、空母打撃群を構成する主要な艦艇です。これらの艦艇は、活動海域によって入れ替えが行われます。

ジョン・C・ステニスの活動は、アメリカ海軍の戦略的な役割、そして世界の平和と安全に貢献する上で、重要な位置を占めています。今後もその動向に注目していく必要があります。

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