ジョージ・ショー (アメリカンフットボール)

ジョージ・ショー（George Shaw、1933年7月25日 - 1998年1月3日）は、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身のアメリカンフットボール選手です。ポジションはクォーターバック（QB）を務めました。

高校・大学時代

高校時代からQBとして才能を発揮し、州のチャンピオンに2度輝きました。オレゴン大学に進学後、QBだけでなく、セイフティ、ハーフバック、フランカー、キッカー、パンター、リターナーなど、多岐にわたるポジションをこなすユーティリティプレーヤーとして活躍しました。1951年には、オレゴン州記録となる13インターセプトを記録しました。また、アメリカンフットボールと野球の両方で才能を発揮し、オールアメリカンのファーストチームに選出されるという輝かしい実績を残しました。

NFLでのキャリア

1955年のNFLドラフトでは、ボルチモア・コルツから全体1位で指名を受け、契約金17,500ドルで入団しました。これは、ニューヨーク・ヤンキースからの10,000ドルのオファーを断っての決断でした。入団後、すぐに先発QBの座を獲得しましたが、1956年シーズン初めに膝を骨折してしまいます。その後、控えQBだったジョニー・ユナイタスが先発に起用されると、怪我から回復後もエースQBの座を奪還することはできませんでした。その後2シーズンは、ユナイタスの控えとしてコルツで過ごしました。

出場機会を求めたショーは、当時のユーバンクヘッドコーチにトレードを要求し、チャーリー・コナーリーがエースQBを務めるニューヨーク・ジャイアンツか、Y・A・ティトルがエースQBを務めるサンフランシスコ・フォーティナイナーズへのトレードを強く希望しました。1959年7月30日、翌年のドラフト2巡指名権との引き換えにニューヨーク・ジャイアンツへトレードされ、2シーズンプレーしました。

1961年のエクスパンションドラフトでミネソタ・バイキングスに移籍し、開幕戦では先発QBを任されました。しかし、その試合の前半でフラン・ターケントンと交代させられ、控えQBに降格となりました。1962年は、AFLのデンバー・ブロンコスでプレーし、シーズン終了後に現役を引退しました。

8シーズンのプロ生活で、802回のパスを投げて405回成功させ、5,829ヤード、41タッチダウン、63インターセプトという成績を残しました。

引退後

1992年には、オレゴン大学の殿堂入りを果たしました。1998年、多発性骨髄腫のため64歳で亡くなりました。

ジョージ・ショーは、その多才さと不屈の精神で、アメリカンフットボール史に名を刻んだ選手の一人です。

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