ジョーディー・マーサー

ジョーダン・マーサー：堅実な内野手が歩んだMLBの軌跡

ジョーダン・ジョー・マーサー（Jordan Joe Mercer）は、1986年8月27日生まれ、アメリカ合衆国オクラホマ州出身のプロ野球選手です。内野手として右投右打のプレースタイルを持ち、その堅実な守備と勝負強い打撃で、多くのファンを魅了してきました。愛称は「ヤング」、「ジョーディー」、「マース」、「ザ・ロック」など、親しみやすいものが多く、チームメイトやファンからも愛される存在でした。

プロ入り前

2005年のMLBドラフトで、ロサンゼルス・ドジャースから26巡目（全体796位）で指名を受けましたが、プロへの準備が不十分であると考え、入団を見送りました。その後、オクラホマ州立大学に進学し、遊撃手とクローザーを兼任して活躍。2007年には、ブラジルのリオデジャネイロで開催された第15回パンアメリカン競技大会の野球競技にアメリカ合衆国代表として出場し、銀メダルを獲得しました。

MLBでの活躍

パイレーツ時代

2008年のMLBドラフトで、ピッツバーグ・パイレーツから3巡目（全体79位）で指名され、プロ入りを果たしました。パイレーツでは遊撃手として期待され、着実に力をつけていきました。

2012年5月29日にメジャーデビューを飾り、翌日のシンシナティ・レッズ戦でジョニー・クエトからメジャー初安打を記録しました。2013年には、マイナーからの昇格後、決勝2点本塁打を放つなど、勝負強さを見せました。5月11日のニューヨーク・メッツ戦では、自身初の1試合2本塁打を達成。2014年には遊撃手のレギュラーとして定着し、149試合に出場、規定打席にも到達しました。打撃では12本塁打を放ち、守備でも高い貢献度を示し、DRS（Defensive Runs Saved）は+9、ゴロの打球処理数でナショナルリーグ2位を記録しました。

2015年には、姜正浩の加入がありましたが、主に三塁を守ったため、引き続き遊撃手のレギュラーとして出場しました。しかし、打撃は不調で、打率.244、3本塁打という成績に終わりました。2016年には149試合に出場し、打率.256、11本塁打、自己最高の59打点を記録。2017年、2018年もコンスタントに出場を続けました。

タイガース、ヤンキース、ナショナルズ時代

2018年オフにFAとなると、2018年12月14日にデトロイト・タイガースと1年契約を結びました。2020年には、タイガースとマイナー契約で再契約し、スプリングトレーニングに招待選手として参加。その後、ニューヨーク・ヤンキース、ワシントン・ナショナルズと渡り歩き、メジャーリーグでの経験を積み重ねました。

代表としての誇り

マーサーは、アメリカ合衆国代表としても活躍し、2007年と2011年のパンアメリカン競技大会に出場しました。2007年には銀メダルを獲得し、国を代表する選手としての誇りを示しました。

ジョーダン・マーサーは、その堅実なプレースタイルと、常にチームのために全力を尽くす姿勢で、多くのファンに愛された選手です。メジャーリーグでの10年近いキャリアの中で、彼は様々なチームでプレーし、それぞれのチームで貴重な貢献をしました。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

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