ジョー・ウェブ

ジョー・ウェブ：多才な才能を持つアメリカンフットボール選手

ジョー・ウェブ（Joe Webb、1986年11月14日 - ）は、アメリカ合衆国アラバマ州バーミングハム出身のアメリカンフットボール選手です。クォーターバック（QB）を主なポジションとしていますが、ワイドレシーバーやキックリターナーとしてもプレー経験があります。現在はフリーエージェントとして活動しています。

プロ入りまでの道のり

高校時代、ウェブはクォーターバックとして傑出した才能を発揮しました。3年生の時には2,000ヤード以上のパスを投げ、18のタッチダウンを記録。ある試合では左手首を骨折しながらも出場し、4つのタッチダウンパスを成功させるという驚異的なパフォーマンスを見せました。また、アメリカンフットボールだけでなく、バスケットボールと野球でも才能を発揮しました。

アラバマ大学バーミングハム校（UAB）に進学後、2006年に南ミシシッピ大学戦で初出場。シーズン最後の2試合では先発QBを務めました。セントラルフロリダ大学戦では、39回のパス試投中25回を成功させ、289ヤードを獲得。この年、パス成功率は64.7%を記録し、426ヤード、1タッチダウンをマークしました。ランでも38ヤードを走るなど、その運動能力の高さを証明しました。

2007年には、ワイドレシーバーとして7試合に出場。ミシガン州立大学との開幕戦では6回のレシーブで98ヤード、1タッチダウンを記録し、チューレーン大学戦では自己ベストとなる108ヤード、1タッチダウンをあげるなど、30回のレシーブで459ヤード、3タッチダウンを記録しました。シーズン終盤の3試合では再びQBとして出場し、マーシャル大学戦では200ヤード、1タッチダウンを記録しました。

2008年には、全12試合に先発QBとして出場。パス成功率59%、2,367ヤード、10タッチダウンを記録し、ランではカンファレンスUSAのQBシーズン新記録となる1,021ヤードを走り、11タッチダウンをあげました。この年のラン獲得ヤードは、全米のQBの中で4位の記録でした。フロリダアトランティック大学戦では自己ベストの326ヤードを投げ、マーシャル大学戦では135ヤードを走りました。

2009年には、パスで2,299ヤード、ランでNCAA史上3位となる1,427ヤードを獲得し、パス2,000ヤード以上、ラン1,000ヤード以上を2年連続で達成した初のQBとなりました。

大学通算では、パス5,771ヤード、37タッチダウン、ラン2,774ヤード、24タッチダウン、合計8,545ヤードを獲得。さらにレシーバーとしても37回のレシーブで4タッチダウンを記録しました。

NFLでのキャリア

2010年のNFLドラフトでミネソタ・バイキングスから6巡目指名を受け、プロ入りを果たしました。当初はワイドレシーバーとして指名されましたが、トレーニングキャンプでQBとしてプレーすることになりました。

バイキングスでは、主に控えQBとして出場。2010年12月28日のフィラデルフィア・イーグルス戦で初先発を果たし、24-14で勝利しました。

その後、カロライナ・パンサーズ、バッファロー・ビルズ、ヒューストン・テキサンズ、デトロイト・ライオンズ、ニューヨーク・ジャイアンツなど、複数のチームを渡り歩き、それぞれのチームで異なる役割を担いました。パンサーズではキックリターナー、ビルズではスペシャルプレーのワイルドキャット・フォーメーションで起用されるなど、その多才ぶりを発揮しました。

2016年には、パンサーズの一員として第50回スーパーボウルに出場。キックリターナーとして試合に出場しました。

プレースタイル

ジョー・ウェブは、高い身体能力と多才さを兼ね備えた選手です。QBとしては、強肩を生かしたロングパスと、ランでの突破力が魅力です。また、ワイドレシーバーやキックリターナーとしてもプレーできるユーティリティ性も持ち合わせています。

まとめ

ジョー・ウェブは、大学時代からその才能を発揮し、NFLでは様々なチームで多様な役割をこなしてきた選手です。その多才さと高い身体能力で、今後もどのような活躍を見せてくれるのか、注目が集まります。

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