ジンバブエの国旗

ジンバブエの国旗は、1980年4月18日に正式に制定され、ジンバブエの歴史、文化、そして未来への希望を象徴する様々な要素が組み込まれています。

デザインと象徴

国旗の中央には、ジンバブエの象徴とも言えるソープストーン彫刻の鳥、通称「グレート・ジンバブエ・バード」が描かれています。この鳥は、グレート・ジンバブエ遺跡で発掘された彫像「チャプング」をモチーフにしており、国家の統一と栄光を表しています。グレート・ジンバブエ遺跡はユネスコの世界遺産にも登録されており、ジンバブエの歴史と文化において重要な場所です。鳥の背景にある赤い星は、自由と平和を勝ち取るために払われた犠牲、すなわち独立解放戦争での苦闘を象徴しています。

国旗に使用されている色の意味は以下の通りです。

緑: ジンバブエの豊かな農業と、国土の自然環境を表しています。
黄: ジンバブエに豊富に存在する天然資源を示しています。
赤: 独立解放戦争で流された血、すなわち自由のために払われた犠牲を象徴しています。
黒: アフリカの先住民の伝統と民族性を表しています。
白: 平和と調和への願いを表しています。

ただし、国旗の色は、当時の与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線（ZANU-PF）の旗の色に由来するという説も存在します。

ジンバブエ・ローデシアの旗

1979年6月1日から1980年4月17日まで、ジンバブエはジンバブエ・ローデシアという国名でした。これは、ローデシア共和国内で黒人国家の樹立を求める動きの中で、当時のイアン・スミス首相と黒人指導者との間で合意がなされた結果です。この時期に使用された国旗は、現在の国旗の元になったものです。

歴史的な旗

ジンバブエの国旗は、その歴史の中で何度か変更されてきました。ローデシア時代には、白人少数派による支配を象徴する旗が使用されていました。独立後、ジンバブエは新たな国旗を制定し、国民のアイデンティティと希望を象徴するものとしています。


その他

ジンバブエの国旗は、国民にとって非常に重要な意味を持つシンボルです。国家の祝日やスポーツイベントなど、様々な場面で掲げられ、国民の愛国心と団結を象徴しています。

関連項目

国旗の一覧
* ジンバブエの国章

もう一度検索