スコット・クールボー

スコット・ロバート・クールボー（Scott Robert Coolbaugh, 1966年6月13日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ビンガムトン出身の元プロ野球選手（内野手）であり、現在は野球指導者として活躍しています。右投右打。

現役時代は、MLBのテキサス・レンジャーズ、サンディエゴ・パドレス、セントルイス・カージナルスでプレー。1995年にはNPBの阪神タイガースに入団し、来日。1年目は打率.278、22本塁打、77打点を記録し、チームの得点力向上に大きく貢献しました。しかし、翌1996年は右目の炎症による不振のため、シーズン途中に解雇されています。

その後、1998年には韓国プロ野球（KBO）の現代ユニコーンズでプレー。1999年はアリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下のマイナーリーグでプレーし、現役を引退しました。

引退後は指導者として、ダイヤモンドバックス傘下のマイナーリーグで監督や打撃コーチを歴任。打撃指導においては、アッパースイングで打球にバックスピンを与えることを重視する一方で、「日本人選手がアメリカ的な考え方を踏襲する必要はない」という考えも持っていました。

2011年シーズン途中からは、古巣のテキサス・レンジャーズで打撃コーチに就任。その後、ボルチモア・オリオールズ、ロサンゼルス・ドジャース、シカゴ・ホワイトソックス、デトロイト・タイガースで打撃コーチやコーチ補佐を歴任し、各チームの打撃力向上に貢献しました。

2023年からは、サンディエゴ・パドレスの打撃コーチ補佐として、再びメジャーリーグの現場で指導にあたっています。

クールボーは、現役時代に培った経験と、指導者としての豊富な知識を活かし、多くの選手を育成してきました。その指導手腕は高く評価されており、今後の活躍も期待されています。

特筆すべきは、2007年にコロラド・ロッキーズ傘下のAA級タルサ・ドリラーズでコーチを務めていた際、弟のマイク・クールボーが試合中にファウルボールが頭部に直撃し、35歳の若さで亡くなるという悲劇に見舞われたことです。

年度別打撃成績 (NPB)


表彰

セ・リーグ・スター大賞：1回 （1995年）

記録

NPB初出場・初先発出場：1995年4月7日、対中日ドラゴンズ1回戦（ナゴヤ球場）
初安打：同上
初打点：1995年4月13日、対広島東洋カープ3回戦（阪神甲子園球場）
初本塁打：1995年4月22日、対ヤクルトスワローズ3回戦（福岡ドーム）

背番号

42（1989年 - 1990年）
12（1991年、1998年、2012年）
53（1994年、2021年 - ）
32（1995年 - 1996年）
11（2011年）
47（2015年 - 2018年、2023年 - ）
46（2020年）

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