スズキ・スウェイス

スズキ スウェイス

スウェイスは、スズキが2020年から欧州市場で販売している5人乗り小型ステーションワゴンです。トヨタ自動車からOEM供給を受けており、カローラツーリングスポーツ ハイブリッドをベースとしたバッジエンジニアリング車となります。

概要

2017年2月、スズキとトヨタは業務提携に向けた覚書を締結しました。この提携には、トヨタの電動化技術や電動車のスズキへの供給、そしてスズキの得意とする小型車や小型パワートレインのトヨタへの供給が含まれていました。

2019年3月には、欧州市場におけるCO2排出規制に対応するため、トヨタがスズキへ電動車をOEM供給することが発表されました。その第一弾として、2020年7月にはRAV4 PHVのOEMであるアクロスが発表され、同年9月にはスウェイスが発表されました。これは、同年8月に両社が資本提携に関する合意書を締結したことを受けたものです。

スズキは、このOEM供給の見返りとして、トヨタに対してバレーノをインド市場（グランツァ）や南アフリカ市場（スターレット）にOEM供給しています。さらに、ビターラブレッツァをインド市場向けに「アーバンクルーザー」として、エルティガを南アフリカ市場向けに「ルミオン」としてOEM供給を行っています。

歴史

2020年9月18日、スウェイスは欧州市場で発表され、イギリスを含む欧州圏でのみ販売されています。

2020年11月にはイギリスで販売が開始され、その後、欧州各国で順次販売されています。

メカニズム

スウェイスのパワートレインは、アトキンソンサイクルの1.8L直列4気筒ガソリンエンジンと2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムのみで、ガソリンエンジンのみのモデルは設定されていません。

トランスミッションは電子制御無段変速機（e-CVT）が採用され、駆動方式はFFのみとなっています。

カローラツーリングスポーツとの違い

スウェイスは、ベースとなったカローラツーリングスポーツ ハイブリッドと比較して、いくつかの独自の特徴を持っています。

ガソリン車は設定されていません。
フロントバンパーは、トヨタのCIマークがあった部分のくぼみを埋め、両端のダクト形状を変更した専用デザインを採用しています。
グレードはSZ-TとSZ5の2種類で、上位グレードのSZ5には、Bi-Beam LEDヘッドライトやブラインドスポットモニター、インテリジェントパーキングアシストなどが装備されています。
アルミホイールは全車16インチのみの設定です。
リヤゲートのトヨタCIマーク装着部分には逆台形のプレートが設けられ、その上にスズキのSマークが装着されています。また、ゲート左下には「SUZUKI」、右下には「SWACE」のエンブレムが装着されています。

脚注

関連項目

トヨタ・カローラツーリングスポーツ・ハイブリッド
スズキ・アクロス (四輪車))

外部リンク

SUZUKI SWACE（英国仕様）

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