スズキ・アクロス (四輪車)

スズキ アクロス (ACROSS) について

スズキ アクロスは、同社が欧州市場で展開するクロスオーバーSUVです。このモデルは、2017年2月に締結されたトヨタ自動車との業務提携における「トヨタの電動化技術や電動車のスズキへの供給」という合意に基づき、トヨタからOEM供給を受けています。具体的には、トヨタの「RAV4 PHV」をベースとし、スズキブランドとして欧州市場で販売されています。

この業務提携の背景から、アクロスは日本国内での販売は予定されていません。生産はRAV4 PHVと同じく、トヨタ自動車グループの豊田自動織機長草工場（愛知県）で行われています。

歴史

2020年7月1日: スズキの欧州部門がアクロスを発表しました。基本性能はRAV4 PHVとほぼ同一ですが、フロントデザインが大きく異なり、スズキの「スイフトスポーツ」を彷彿とさせる大口径グリルが採用されています。これにより、RAV4 PHVとは単なるバッジエンジニアリングに留まらない差別化が図られています。また、フロントデザインの違いから、RAV4 PHVよりも全長が35mm長くなっています。
2020年11月: アクロスの販売が開始されました。
2022年10月14日: ヨーロッパ仕様の2023年モデルがフランスで発表されました。

デザインの特徴

アクロスの最大の特徴は、RAV4 PHVとは異なるフロントマスクです。スズキのデザインフィロソフィーが反映された大口径グリルは、アクロスに独自の個性を与えています。この変更により、単にエンブレムを付け替えただけのOEM車ではなく、スズキのモデルとしての存在感を主張しています。

その他の情報

アクロスは、トヨタとスズキの提携関係を象徴するモデルの一つです。この提携により、スズキは電動化技術の導入を進め、トヨタはグローバル市場でのプレゼンスを拡大しています。アクロスの登場は、両社の戦略的な協力関係が具現化した結果と言えるでしょう。

関連項目

トヨタ・RAV4: アクロスのベースとなったモデル。
スズキ・スウェイス: 同じくトヨタからスズキにOEM供給される車種。ベースはカローラツーリング。
トヨタ・アーバンクルーザー / トヨタ・グランツァ / トヨタ・スターレット: スズキからトヨタにOEM供給される車種。

外部リンク

スズキ・アクロス（英語）
スズキ・アクロス（ドイツ語）

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