スターオブコジーン

スターオブコジーン：競走馬から種牡馬へ

1988年生まれのアメリカンホース、スターオブコジーンは、輝かしい競走馬生活と種牡馬としての成功を収めた名馬です。ハリウッドパーク競馬場でデビューを果たし、サンタアニタ競馬場での勝利を経て、重賞競走であるチョイスハンデキャップを制覇。その後もケルソハンデキャップで重賞勝利を重ね、ブリーダーズカップ・マイルではG1競走に初挑戦し、3着という好成績を残しました。

1993年には、サンガブリエルハンデキャップで約1年ぶりの重賞勝利を飾り、その後も重賞競走で安定した成績を収めます。そして、アーリントンミリオンステークスで念願のG1初制覇を成し遂げると、続くマンノウォーステークスも制覇。勢いに乗って、東京競馬場のジャパンカップにも遠征しましたが、惜しくも5着という結果に終わりました。1994年シーズンは4戦して勝利を収めることができず、アーリントンミリオンステークスでは12着と大敗。このレースを最後に、競走馬としてのキャリアに幕を閉じました。

引退後は、日本のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬としての生活を始めます。初年度産駒が2つの重賞競走を制したことで注目を集め、2000年の種付けシーズンには100頭を超える繁殖牝馬が集まる人気ぶりでした。その後も毎年多くの繁殖牝馬に種付けを行い、多くの重賞勝ち馬を輩出しました。種付け頭数は年々減少していき、2009年には10頭以下にまで落ち込みましたが、2009年からレックススタッド、2010年からは熊本県の本田牧場で繋養されました。そして、2013年に死亡しました。

スターオブコジーン産駒の特徴として、小柄ながらも高い勝ち上がり率を誇ることが挙げられます。芝コースを得意とし、ダートコースもこなせる適応力の高さを持っていました。短距離を得意とする早熟の馬が多く、2000m以上の長距離レースではスタミナ不足が目立つ傾向がありました。しかし、毎年多くの繁殖牝馬が集まることを考慮すると、非常に優れた成績を残したと言えるでしょう。

代表的な産駒としては、1997年産にはエンゼルカロ（函館3歳ステークス、栄冠賞）、ユーワファルコン（中日スポーツ賞4歳ステークス）、マイネルビンテージ（京成杯）、マイネルアステール（すずらん賞）、ハイコンプリート（とちぎ大賞典、春光賞2回、織姫賞）などが挙げられます。1998年産にはネイティヴハート（オーシャンステークス、東北ジュニアグランプリ）、ニホンピロサート（ガーネットステークス、プロキオンステークス、サマーチャンピオン、さきたま杯、兵庫ゴールドトロフィー）などがいます。その他にも、2001年産にはハリーズコメット（北海道スプリントカップ）、マイネルブルック（きさらぎ賞）、テイエムボッケモン（たんぽぽ賞）、トレオウオブキング（OROカップ）、2003年産にはフェイクフェイス（すずらん賞）、2004年産にはマイネルフォーグ（谷川岳ステークス）、モチ（若駒ステークス）、ナムラグローリー（オータムスプリントカップ2回）、2005年産にはウイントリガー（クローバー賞）、マイネルスターリー（函館記念）など、数多くの活躍馬を輩出しました。

スターオブコジーンは、競走馬として、そして種牡馬として、日本の競馬界に大きな足跡を残しました。その血統は、現在も多くの競走馬に受け継がれ、これからもその活躍が期待されています。

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