スティーブ・コリノ

スティーブ・コリノ（Steven Eugene Corino）

スティーブ・コリノ（1973年3月21日生まれ）は、カナダのウィニペグ出身の元プロレスラーであり、現在はプロレス・プロモーターとしても知られています。コリノは「キング・オブ・オールド・スクール」という愛称を持ち、クラシカルなアメリカン・プロレスを体現した選手として評価されています。特にZERO1-MAXを中心に活動し、日本のプロレス団体でも数多くの試合に出場するなど、幅広いキャリアを築いてきました。

来歴

1995年4月6日にデビューを果たしたコリノは、アメリカのインディー団体やプエルトリコのWWCで試合を重ねていく中で、1998年からはECWに登場し、サイラス・ザ・ヴァイラスが率いるザ・ネットワークの一員として注目を集めました。2000年11月5日にはECW世界ヘビー級王座を獲得し、彼の名はさらに多くのファンに知られることとなりました。

ECWが崩壊した後もインディー団体での活動を続け、2001年4月にはNWA世界ヘビー級王座を獲得しました。その後、ZERO-ONEへの参戦を始めとし、日本でのプロレス活動に積極的に関わるようになります。コリノは、日本では片言の日本語を使ってアピールするスタイルでも知られ、観客との距離を縮める工夫をしていました。さらに、ハッスルやプロレスリング・ノアにも出場するなど、国際的な経験を積みました。

プロレスラーとしての活動に加え、1997年からはプロモーターとしても名を馳せました。ノースカロライナ地区でのプロモーターとしての成功を経て、2001年にはフィラデルフィア地区にも進出し、近年ではAWAスーパースターズ・オブ・レスリングでの渉外担当としての役割も担っています。このように、コリノの活動はレスリング界において多岐にわたります。

2007年には、ハワイのHCWで覆面レスラーのミスター・レスリング3号としても活躍し、同じくNWAレジェンドであるミスター・レスリング2号とのタッグチームを結成しました。その後、2009年からROHに復帰し、インディー団体を転戦しています。

2011年3月6日には、ZERO1の旗揚げ10周年記念大会に参加し、2年ぶりに日本に戻ります。この時点で、コリノとZERO1は共にNWAに加盟しており、彼の活動は更なる展開を見せることとなります。2016年3月6日にはZERO1旗揚げ15周年記念大会にも来日し、ファンの期待に応える場面も見受けられました。

[2018年]]には[[WWE]にアシスタントコーチとして勤務しており、選手としては活動していないものの、その経験を若いレスラーに伝える立場にいます。

得意技と獲得タイトル

コリノの得意技には、ノーザンライト・ボムやDDT、STO、ラリアット、スーパーキックがあり、これらを駆使した試合運びで多くの観客を魅了してきました。彼は数々のタイトルも獲得しており、ECW世界ヘビー級王座を1回、NWA世界ヘビー級王座（第92代）を一度獲得、またZERO1-MAXでもUSヘビー級王座やNWAインターコンチネンタルタッグ王座を数多く獲得するなど、そのキャリアは輝かしいものです。

コリノは、息子であるコルビー・コリノと共に親子タッグで王座を獲得するなど、家族の絆を感じさせるエピソードも多くあります。妹のキャシー・アリソン・コリノもプロレス界で成功を収めており、コリノ家はプロレス界での伝説を築いています。

結論

スティーブ・コリノは、プロレス界において長いキャリアを持つ選手であり、その活動はレスリングの枠を越えて広がっています。彼の業績や人間性は、今後も多くのファンや後進のレスラーに影響を与え続けるでしょう。

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