スティーブ・ストーン (野球)

スティーブ・ストーン（Steven Michael Stone, 1947年7月14日生まれ）は、アメリカ合衆国オハイオ州出身の元プロ野球選手で、右投右打の投手としてメジャーリーグで活躍しました。ニックネームは「Stoney」で、ユダヤ系アメリカ人として史上3位となる107勝を記録しました。引退後はスポーツキャスターとして活動しています。

プロ入り前

ケント州立大学では、後にニューヨーク・ヤンキースで活躍するサーマン・マンソンとバッテリーを組んでいました。1968年6月のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから16巡目に指名されましたが、契約には至りませんでした。翌1969年2月のドラフトでサンフランシスコ・ジャイアンツから4巡目に指名され、プロ入りしました。

メジャーリーグでの活躍

マイナーリーグで2シーズンを過ごした後、1971年4月8日にメジャーデビューを果たしました。しかし、腕の故障もあって2年間で11勝にとどまり、1972年オフにトレードでシカゴ・ホワイトソックスへ移籍しました。1973年には6勝11敗と負け越しましたが、176回1/3を投げて138奪三振、9イニング平均7.04個はアメリカンリーグ4位の成績を収めました。シーズン終了後、ロン・サントとのトレードでシカゴ・カブスへ移籍しました。

1975年には初の2桁勝利（12勝）を挙げ、200イニング以上（214回1/3）を投げましたが、翌1976年には3勝に終わりました。その後、フリーエージェント（FA）となり、年俸6万ドルで再びホワイトソックスへ移籍しました。1977年には15勝、1978年には12勝と、いずれもチーム最多勝を記録し、再びFAとなりました。その後、ボルチモア・オリオールズと4年76万ドルの契約を結びました。1979年には11勝7敗を記録し、9イニング平均被安打8.37はリーグ最少で、チームのワールドシリーズ進出に貢献しました。

この頃から、メンタル面・身体面でのトレーニングを取り入れ、ユダヤ系最高の投手であるサンディー・コーファックスの伝記を5回も読み込み、背番号をそれまでの21からコーファックスと同じ「32」に変更しました。

サイ・ヤング賞受賞

1980年には、25勝7敗、防御率3.23という素晴らしい成績でサイ・ヤング賞を受賞しました。25勝、37先発、250回2/3投球回は、いずれもリーグトップでした。オールスターゲームにも出場し、3回を無失点に抑えました。この年は、投球の50%以上をカーブが占めていました。「1年だけでも25勝7敗の成績を挙げれば、15勝15敗を5年続けるよりはずっと良い」という考えからカーブを多投しましたが、その結果、腕に大きな負担がかかりました。

引退

翌1981年には腱炎に苦しみ、4勝7敗に終わり、34歳で現役を引退しました。最高のシーズンからわずか1年後の引退でした。

引退後

引退後は、1983年から1997年までWGNテレビジョンの解説者（カブス担当）を務めました。アメリカ野球殿堂入りの名物アナウンサー、ハリー・ケリーと共にリグレー・フィールドで活躍しました。1998年にハリーが亡くなった後は、ハリーの孫・チップ・ケリーとコンビを組み、2000年まで活躍を続けました。体調を崩して一時解説の職をジョー・カーターに譲りましたが、2003年に復帰し、2004年まで務め、その後スポーツキャスターに転身しました。

投球スタイル

ジャイアンツ時代は、時速95マイル（約152km）の速球を投げる投手でしたが、腕を痛めてからはコントロールを重視する投手へと転身しました。

詳細情報

タイトル
最多勝利 1回（1980年）
表彰
サイ・ヤング賞 1回（1980年）
記録
オールスター出場 1回（1980年）
背番号
33（1971年 - 同年途中）
35（1971年途中 - 同年終了）
29（1972年）
32（1973年、1977年 - 1978年、1979年途中 - 1981年）
30（1974年 - 1976年）
21（1979年 - 同年途中）

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧
ユダヤ系の野球選手一覧

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB
ESPN
Baseball-Reference
Fangraphs
The Baseball Cube
* Baseball-Reference (Register)

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