スティーヴン・クライン (写真家)

スティーヴン・クラインは、1965年4月30日生まれ、ロードアイランド州出身のアメリカ人写真家です。ニューヨークを拠点に、ファッション、広告、音楽業界で幅広く活躍しています。

ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで絵画を学んだ後、写真の世界へ転身。カルバン・クライン、ドルチェ&ガッバーナ、ルイ・ヴィトン、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ナイキといった一流ブランドの広告キャンペーンを手がけ、その名を確立しました。また、『ヴォーグ』(アメリカ版、パリ版)、『i-D』、『ヌメロ』、『W』、『Arena』など、著名なファッション雑誌にも定期的に作品を提供しています。

クラインの作品は、その芸術性と革新性で高く評価されており、数多くの展覧会で展示されています。近年では、カリフォルニア州のガゴシアン・ギャラリーやフィレンツェのブランコリーニ・グリマルディ・ギャラリーでも個展が開催されました。マドンナ、トム・フォード、ブラッド・ピットなど、時代のアイコンを被写体とした『W』誌の特集記事は、大きな話題を呼びました。照明監督のデイヴィッド・デヴリンと組むことも多く、その独特な世界観を創り上げています。ブリトニー・スピアーズの3rdアルバム『ブリトニー』のカバー写真など、ミュージシャンのプロモーション写真も手がけています。

X-STaTIC PRO=CeSS

2003年、クラインはマドンナとの共同プロジェクトとして、インスタレーション展示作品『X-STaTIC PRO=CeSS』を制作しました。これは、『W』誌のために撮影された写真とビデオ素材を組み合わせたもので、同年3月28日から5月3日までニューヨークのダイチ・プロジェクトで公開され、その後、再構成され世界各地を巡回しました。タイトルは、マドンナの2003年のアルバム『アメリカン・ライフ』に収録された楽曲「エックス・スタティック・プロセス」に由来しています。

この展示に合わせて、ジョヴァンニ・ビアンコがデザインを手がけた限定版の大型本（1000部限定、350ドル）も販売されました。特注の紙を使用し、イタリアで手作業で製本された本は、コットン紙の箱に収められていました。

展示で使用されたビデオは、後にマドンナの2004年のRe-Invention Tourで、「The Beast Within」と「ヴォーグ」のパフォーマンスに使用されました。以降も、クラインはマドンナと頻繁にコラボレーションを行い、アルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』や『ハード・キャンディー』のフォトグラフィーを担当。2006年のConfessions Tourにはビデオを提供し、数々の雑誌でマドンナの写真を撮影しています。

ミュージックビデオ、コンサート映像

マドンナ - 「The Beast Within」（2004年、Re-Invention World Tour）
マドンナ - 「Vogue」（2004年、Re-Invention World Tour）
マドンナ - 「Future Lovers/I Feel Love」（2006年、Confessions Tour）
マドンナ - 「Get Together」（2006年、Confessions Tour）
マドンナ - 「Music Inferno」（2006年、Confessions Tour）
マドンナ - 「Human Nature」（2008年 - 2009年、Sticky & Sweet Tour）
マドンナ - 「Get Stupid」（2008年 - 2009年、Sticky & Sweet Tour）
マドンナ - 「Secretprojectrevolution」
レディー・ガガ - 「アレハンドロ」（2010年）
Brooke Candy - 「Opulence」（2014年）

コマーシャル映像

レディー・ガガ - 「Fame」（2012年）- 香水

外部リンク

公式ウェブサイト
* New York Magazine article

もう一度検索