ステータスバー

ステータスバーとは

ステータスバー（またはステータス行）は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)において、ウィンドウの最下部に配置される情報表示領域です。 主に、アプリケーションやウィンドウの現在の状態に関する情報を提供するために使用されます。

ステータスバーの役割

ステータスバーの主な目的は、アプリケーションの現在の状態に関する情報を表示することですが、それ以外の機能も持つ場合があります。例えば、ウェブブラウザでは、ステータスバーにセキュリティやプライバシーに関する情報を表示したり、クリック可能な部分を通じてポップアップを表示したりすることができます。

ステータスバーの表示

ステータスバーの有無は、アプリケーションによって異なります。一般的には、メインウィンドウにのみ表示され、サブウィンドウやダイアログウィンドウには表示されないことが多いです。

テキストユーザーインターフェース(TUI)でもステータスバーは存在し、通常、画面の最下行に表示されます。TUIのステータスバーは、「ステータス行」とも呼ばれ、アプリケーションの状態を表示するだけでなく、キーボードショートカットとの連携も可能です。viやEmacsなどのテキストエディタでよく見られます。

ステータス行は、補助的なメッセージを既定の領域に表示することで、画面中央にポップアップして重要な情報を隠すのを防ぐという目的で、30年以上も使われてきました。ポップアップも注意喚起の効果がありますが、ステータス行でもハイライト表示や色を付けることで、情報をブロックすることなく注意を喚起できます。

コンピュータゲームでも、プレイヤーのヒットポイントやスコアなどの情報を画面下部に表示することがあり、これもステータスバーの一種とみなされます。

ソフトウェア開発におけるステータスバー

一般的なGUIベースのオペレーティングシステム向けソフトウェア開発では、ステータスバーはウィジェット・ツールキットやアプリケーションフレームワークに、部品(ウィジェット)として用意されています。

ステータスバーの利点と欠点

ステータスバーには、以下のような利点と欠点があります。

利点

画面全体を表示しつつメッセージを表示できる。
ステータスデータを見ながら情報を入力できる。
ステータスデータを見ながらメニューなどを操作できる。
操作中も常にステータスを表示できる。

欠点

一行程度に収まる量の情報しか表示できない（ただし、複数行サイズのステータスバーを使うことも可能）。
重要なメッセージを最前面にポップアップさせることはできない。

マイクロソフトは、Windows 7向けのデスクトップアプリケーションにおけるステータスバーの正しい使用方法に関するガイドラインを提供しています。

ステータスバーの表示内容例

ステータスバーには、アプリケーションによって様々な情報が表示されます。

ファイルマネージャ: カレントディレクトリ内のアイテム数、トータルのサイズ、選択されているアイテムのサイズなど。
ウェブブラウザ: ページを閲覧中は非アクティブで、リンクをクリックしたときに各種情報を表示。
グラフィックエディタ: 編集中の画像の次元、色空間、解像度など。
ワードプロセッサ: カーソル位置、文書のページ数、CapsLockキー、NumLockキー、ScrollLockキーの状態など。Insertキーの状態も表示される場合があります。
表計算ソフト: ワープロソフトと同様の情報に加え、選択されたセルの機能、選択されているセル群の合計や最大値など。

Androidのステータスバー

Android OSでは、画面上部に時刻、バッテリー残量、通信状態などを表示するためのステータスバーがあります。Androidのステータスバーは、ナビゲーションバーと同じくシステムバーの一つで、アプリケーションではなくOSが表示内容を管理します。アプリケーションの描画領域を広げ、没入型のユーザーエクスペリエンスを実現するために、システムバーを一時的に非表示にすることもできます。

関連項目

メニューバー
ツールバー
アドレスバー
* タイトルバー

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