スバル・WRX

WRX（ダブリューアールエックス）について

WRXは、2014年からスバル（旧富士重工業）によって製造されている四輪駆動のスポーツセダンです。このモデルのルーツは1992年に誕生したインプレッサWRXにあり、世界ラリー選手権（WRC）への参加がきっかけで開発されました。

初代 VA系（2014年 - 2021年）

初代WRXのVA系は、特に性能とデザインに重視がされました。リリース当初から数多くのバリエーションが用意され、主要な型式には以下があります。

• - VAB型：EJ20Yエンジンを搭載したWRX STI
• - VAF型：EJ257エンジンを搭載したWRX STI
• - VAG型：FA20Fエンジンを搭載したWRX S4（国際モデル名はWRX）

WRXという名称は、元々インプレッサのスポーツバージョンに付けられていたグレード名から進化し、独自のブランドとして確立しました。

機構

パワートレイン

日本版WRX STIは、先代から引き継がれた2.0 Lの水平対向4気筒ターボエンジンEJ20型が搭載されます。北米や欧州向けモデルには2.5 LのEJ25エンジンが引き続き提供されています。これらのエンジンは6速MTと組み合わせられ、優れた加速性能を誇ります。また、WRX S4には新たに2.0 L直噴ターボエンジンFA20が搭載され、CVTが一体になっています。

ボディとシャシー

WRXは4代目インプレッサから発展したプラットフォームを共有しており、ボディ剛性が40%以上向上しています。前後のトレッド幅も拡大され、走行安定性が向上しています。AWDシステムも異なり、STIはドライバーズコントロールセンターデフを採用し、S4モデルは不等・可変トルク配分の電子制御AWDを採用しています。

デザイン

WRXはスバルの「ヘキサゴングリル」を採用しており、LEDヘッドライトとコの字型のデイタイムランニングライトが特徴です。リアノーステイやバンパーも独特な形状をしています。

年表

• - 2013年3月：ニューヨーク国際自動車ショーでコンセプトが公開。
• - 2014年1月：北米国際自動車ショーでWRX STIが初公開。
• - 2014年8月：WRX S4が日本で発売。
• - 2021年9月：2代目WRXの米国仕様が発表、2022年には日本仕様が登場。

2代目 VB系（2021年 - 現在）

2代目は2.4 L直噴ターボエンジンFA24型を備え、トランスミッションには新しいスポーツパフォーマンストランスミッション（SPT）が採用されています。デザインは新たな美学「BOLDER」が踏襲され、よりアグレッシブなスタイルとなっています。

モータースポーツ

WRXはWRCやニュルブルクリンク24時間レースで多くの成功を収めてきました。特に、STIが参戦した車両は市販モデルとほとんど同じスペックを持ち、ドライバーによる調整が施されていました。

結論

スバルWRXは、性能やデザイン、ラリー文化を反映し続けているモデルです。2代目への進化により、今後の展開に期待が寄せられています。WRXシリーズはスポーツカーの象徴として、世界中のファンに愛されている存在です。

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