スモーレイ (駆逐艦)

スモーレイ (USS Smalley, DD-565) の概要

スモーレイ（USS Smalley, DD-565）は、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦の一隻です。この艦名は、南北戦争で功績を上げた軍人、アンソニー・A・スモーレイ（1836年 - 1894年）に由来しています。1943年2月にワシントン州シアトル・タコマ造船所で起工され、同年10月にはリナ・A・メイヨー女史によって命名・進水し、翌1944年3月には正式に就役しました。

艦歴の始まり

シェイクダウンの後、スモーレイは1944年6月7日にハワイに向かう艦隊の護衛任務を担い、7月11日に真珠湾に到着しました。その際、フランクリン・D・ルーズベルト大統領が重巡洋艦ボルチモアに搭乗して入港する際、同艦の乗組員は敬礼を行いました。8月にはアリューシャン列島へ出航し、11月21日には松輪島に対して砲撃を行いました。この任務では466発の砲弾を発射し、以降もアリューシャン巡航中に3回の砲撃任務を続けました。

戦争と護衛任務

1945年4月にはハワイへの帰還命令を受け、5月には駆逐艦ロウ、ストッダードと共に空母タイコンデロガをウルシー環礁まで護衛しました。その後、同空母から発艦した飛行機のタロア島空襲では、撃墜された雷撃機の乗員救出に成功しました。6月4日には沖縄に到着し、連合軍の沖縄攻略に参加した後、日本本土攻撃にも加わり、7月23日には父島を砲撃しました。

戦後の再就役と活動

スモーレイは1945年10月に活動を終了し、その後1947年には海軍から除籍され、チャールストン海軍工廠の予備艦隊に配属されました。しかし、1951年の朝鮮戦争勃発に伴い再度就役することになり、グァンタナモで再訓練を行った後、ニューポート基地に入港しました。1953年春にはボストン海軍工廠を経由して韓国に派遣され、7月には韓国の戦闘海域で空母プリンストンの護衛を任務として行動しました。

任務成功と引退

スモーレイは韓国海域での任務を遂行し、海兵隊の輸送や遭難した漁船の救助などを行いました。その後、1954年1月にニューポートに帰港し、1955年7月には北欧・地中海の航海に出発しました。イギリスやデンマーク、フィンランドなどを訪問し、11月には帰国しました。1956年にはカリブ海を巡航し、1957年6月にはチャールストン海軍工廠で整備を行いました。8月にはフィラデルフィアの造船所で退役し、1965年に海軍から抹消されました。

拍手を送りたい功績

スモーレイはその精力的な活動により、第二次世界大戦中に3つ、朝鮮戦争で1つの従軍星章を授与されるなど、多大な功績を残しました。

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