スーパーロボット大戦OG外伝

スーパーロボット大戦OG外伝 概要

『スーパーロボット大戦OG外伝』は、バンプレストが手掛けたシミュレーションRPGで、「スーパーロボット大戦」シリーズの一部である「OG（ORIGINAL GENERATION）」シリーズに分類されます。このゲームは、前作『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS（OGS）』の続編であり、全36話から構成されています。さらに、本作は「日本ゲーム大賞2007」のフューチャー部門を受賞した作品でもあります。

本作には、前作に収録されていた「エピソード2.5」の完全版に加え、トレーディングカードゲームの「シャッフルバトラー」や、戦闘シーンを自由に閲覧できる「フリーバトル」モードが搭載されています。プロデューサーの寺田貴信によれば、外伝と位置付けられているのは、シナリオが2.5の完結作であることとストーリーがコンパクトであるためです。

当初、シャッフルバトラーとフリーバトルはファンディスクとして企画されていましたが、OGSの「エピソード2.5」に対する好評を受けて、エピソード2.5を中心にした作品に方向転換されました。今回の作品では特定の主人公は設定されていませんが、コウタ・アズマやロア、ラウル・グレーデン、フォルカ・アルバークといったキャラクターが物語の中心となって展開していきます。さらに、OGSには登場しなかった『スーパーロボット大戦MX』のキャラクターや、『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』のトウマ・カノウなどもゲストとして登場しています。

あらすじ

物語は、インスペクターやアインストとの戦闘から数ヶ月後、イージス計画を強化するための新型機のトライアル中に発生した暴走事件から始まります。この新型機が無差別に民間人を攫ったため、ハガネとヒリュウ改は救出作戦を決行します。敵の首魁を倒すことに成功するものの、直後に新たな敵が現れ、撤退を余儀なくされます。さらに、宇宙に出現した謎の剣状の物体「ソーディアン」は、新たな敵「修羅」と「デュミナス」の出現を象徴するものでした。

参戦作品

本作においては、バンプレストオリジナルのキャラクターのみが登場するため、厳密に言うと他作品からの参戦という概念は存在しません。そのため、シリーズのファンには新鮮な体験を提供します。登場するキャラクターや機体は主に、過去のスーパーロボット大戦シリーズや、魔装機神シリーズ、さらにはコンパチヒーローシリーズなど多岐にわたります。

システム

ゲームシステムは『OGS』と類似していますが、戦艦援護や防御機能は削除されています。これにより戦略的なプレイが求められます。シャッフルバトラーと呼ばれるトレーディングカードゲームも楽しめます。これは、ユニットカードやコマンドカードを用いて相手のHPをゼロにすることを目的としています。さらに、フリーバトルモードでは、自軍や敵軍の条件を自由に設定し、戦闘アニメーションを鑑賞することができます。

スタッフ

本作のプロデューサーには寺田貴信と宇田歩が名を連ね、ディレクターには早浚真澄が起用されています。脚本には千住京太郎、青海研一、石神井練太郎が参加し、オリジナルメカニックデザインには、宮武一貴や大張正己など著名なデザイナーが関与しています。

音楽

主題歌にはJAM Projectが携わり、『OGS』と同様に「Rocks」と「Portal」が使用されています。特に「Rocks」は、本作で特別にアレンジされ、最終ステージのBGMとして収録されています。

プロモーション

本作のプロモーションには、テレビCMやディスプレイコンテストが含まれ、特典として設定資料集や壁紙も配布されました。ここまで様々な工夫が凝らされ、プレイヤーの期待を高めました。総じて、『スーパーロボット大戦OG外伝』はファンにとって魅力的な体験を提供する作品となっています。

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