スーパー・ドラゴン

スーパー・ドラゴン：覆面レスラーの軌跡

スーパー・ドラゴン（Super Dragon、1975年5月23日 - ）は、アメリカ・カリフォルニア州オレンジ郡出身のプロレスラー。本名ダニエル・リヨン（Daniel Lyon）。1997年のデビュー以来、様々な団体で活躍し、南カリフォルニアを拠点とするプロレスリング・ゲリラ（PWG）の創設者の一人としても知られています。

キャリア初期：Rev-Pro時代（1996-2004）

1996年、スーパー・ドラゴンはワールド・パワー・レスリングス・スクールでトレーニングを開始。翌年、タイガー・ジョーを相手にデビューを果たします。ブリッツキリングとの親交を深め、WCWのダークマッチにも出場。1999年には、レボリューション・プロレスリング（Rev-Pro）に登場し、新世代のメンバーとして活躍しました。

しかし、前十字靭帯を負傷し、2000年に手術。翌年1月に復帰を果たします。2002年には、ショウグンとのタッグでマスクを賭けた試合に勝利。その後、自身のレスリングスタイルを変化させ、コスチュームも黒を基調としたものに変えました。TAROとの抗争を経て、2003年にはマスクを賭けた試合で勝利し、TAROを引退に追い込みました。2004年5月、ミスター・エキサイトメントとの試合を最後にRev-Proを離脱。

CZW時代（2002-2006）

2002年、スーパー・ドラゴンはCZWのBest of the Best 2に参戦。2004年にはエクスカリバーとタッグを組み、CZWアイアンマン王座に挑戦。2005年からはブラックアウト（BLKOUT）との抗争を開始し、Cage of Death 7でCZW世界ヘビー級王座を獲得しました。覆面レスラーとして初のヘビー級王者となり、注目を集めましたが、2006年2月にラッカス、ケビン・スティーンとの3wayマッチで王座を手放しました。

PWG時代（2003-現在）

2003年5月、スーパー・ドラゴンはディスコ・マシン、エクスカリバーらと共にPWGを設立。7月には最初の興行を開催しました。PWG王座決定トーナメントでは準決勝まで進出。2004年にはエクスカリバー、ディスコ・マシンとS.B.S.を結成し、PWGタッグチーム王座を獲得。その後、PWG王座も獲得し、約1年間防衛を続けました。

2005年には、偽スーパー・ドラゴンの出現やエクスカリバーの裏切りなど、様々な出来事が起こり、ケビン・スティーンとの抗争が激化。デイビー・リチャーズとのタッグでタッグ王座を獲得するも、その後は王座を失い、一時的にPWGから離脱しました。

2006年9月、Battle of Los AngelsでPWGに復帰。その後、再びタッグ王座を獲得しますが、すぐに手放し、アキレス腱を負傷して欠場。2007年にはデイビー・リチャーズとのタッグでタッグ王座を獲得しました。

2008年には、TAROとの一夜限りの対戦や、DDT4トーナメントへの参加などがありましたが、脳震盪の影響で試合から遠ざかるようになります。バックステージでの活動は続けていたものの、半引退状態となりました。

2011年10月、ケビン・スティーンを救出するために復帰。スティーンとのタッグでPWG世界タッグチーム王座を獲得し、自身の持つ最多記録を更新しました。しかし、2012年初頭に踵を骨折し、長期欠場。5月に王座を返還しました。

得意技

バリー・ホワイト・ドライバー
ドラゴン・ボム
サイコ・ドライバー
サイコ・ドライバーII
サイコ・ドライバーIII
サイコ・ドライバーIV
バイオレンス・パーティー
カーブ・スタンプ
ドラゴン・ツイスター
UFO
腕ひしぎ逆十字固め
ディスカス・ラリアット
ドラゴン・スープレックス
変形フェイスロック式ネックブリーカー
コーナーにいる相手へのローリング・ヒール・キック
サマーソルト・トペ
スタンディング式かダイビング式での相手の頭へのダブル・フットスタンプ
STF
ターンバックル式パワーボム

獲得タイトル

PWG（Pro Wrestling Guerrilla）

PWG王座 ：1回
PWG世界タッグチーム王座 ：6回 （w/B-Boy:2回, エクスカリバー：1回, デイビー・リチャーズ：2回、ケビン・スティーン：1回）

CZW（Combat Zone Wrestling）

CZW世界ヘビー級王座 ：1回

APW（All Pro Wrestling）

APWワールドワイド・インターネット王座 ：2回

Rev-Pro（Revolution Pro Wrestling）

Rev-Proメキシカン・ルチャ・リブレ・ヘビー級王座 ：1回
Rev-Proジュニアヘビー級王座 ：2回
Rev-Proプライド・オブ・ザ・マスク王座 ：2回

スーパー・ドラゴンのキャリアは、怪我や裏切り、そして数々のタイトル獲得に彩られています。その波乱万丈な軌跡は、多くのファンを魅了し続けています。

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