セス・ビアー

セス・マイケル・ビアー：波瀾万丈な野球人生

セス・マイケル・ビアー（Seth Michael Beer, 1996年9月18日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身のプロ野球選手です。現在は、アメリカ独立リーグのアトランティックリーグに所属するロングアイランド・ダックスでプレーしています。右投左打で、主に外野手や一塁手として活躍しています。

プロ入り前

高校時代にはMLBドラフトでの指名を受けず、クレムゾン大学へ進学しました。大学では、1年生の2016年に打率.369、18本塁打、70打点という素晴らしい成績を残し、大学野球の最優秀選手に贈られるディック・ハウザー・トロフィーを受賞しました。同年には、日米大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として出場しました。

2017年、2018年も好成績を残し、2年連続で日米大学野球選手権大会に出場。大学球界を代表する強打者として注目を集めました。

プロ入り後

2018年のMLBドラフトで、ヒューストン・アストロズから1巡目（全体28位）で指名を受け、プロ入りを果たしました。契約金は225万ドルでした。

アストロズ傘下のマイナーリーグで順調にキャリアを重ね、2018年は3球団合計で打率.311、25本塁打、88打点を記録しました。2019年もA+級、AA級でプレーし、着実にステップアップしていきました。

2019年7月、ザック・グレインキーとのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。移籍後もAA級でプレーし、シーズン合計で打率.289、26本塁打、103打点をマークしました。オフには、アリゾナ・フォールリーグにも参加しました。

2020年は、新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの試合が中止となり、プレー機会はありませんでした。2021年はAAA級でプレーし、9月にはメジャー昇格を果たしました。そして、メジャーデビュー戦でいきなり本塁打を放ち、鮮烈なデビューを飾りました。

2022年シーズンは、開幕戦でサヨナラ本塁打を放つなど、印象的な活躍を見せました。しかし、シーズンを通しては打率.189、1本塁打と苦戦し、出場機会も限られました。

2023年シーズンは、AAA級で開幕を迎え、シーズン途中にDFAとなりました。その後、ウェイバー公示を経てAAA級に残留しましたが、メジャー昇格は叶いませんでした。

2023年12月、ルール5ドラフトのマイナーリーグ・フェーズでピッツバーグ・パイレーツから指名を受け、移籍。しかし、2024年シーズンもメジャー昇格の機会はなく、オフにFAとなりました。

2025年4月、独立リーグのアトランティックリーグに所属するロングアイランド・ダックスと契約を結び、新たな挑戦をスタートさせました。

人物

少年時代には水泳選手としても才能を発揮し、12歳の時には背泳ぎで全米新記録を樹立したというエピソードを持っています。

プレースタイル

長打力が魅力の左打者です。マイナーリーグでは、コンスタントに20本塁打以上を記録しています。メジャーリーグでの活躍はまだ少ないですが、その潜在能力は高く評価されています。

独立リーグでの活躍を経て、再びメジャーリーグの舞台に戻ってくることができるのか、今後の彼の活躍に注目が集まります。

年度別打撃成績

(2022年度シーズン終了時)

年度別守備成績

(2021年度シーズン終了時)

背番号

28（2021年 - 2022年）

代表歴

第40回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表（2016年）
第41回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表（2017年）

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