ソヴェルシェーンヌイ (駆逐艦・初代)

概要

ソヴェルシェーンヌイは、ソ連海軍が建造した駆逐艦です。艦名はロシア語で「申し分のない」という意味を持つ形容詞に由来します。この艦は、当初7号計画に基づいて建造される予定でしたが、設計上の問題から7U号計画型として再設計されました。その結果、完成を目前にして大祖国戦争（独ソ戦）に突入し、悲劇的な運命をたどることになりました。

建造

ソヴェルシェーンヌイは、1936年8月17日にニコラーエフの第200工場で起工されました。当初の艦名は「豪胆な」という意味のベスストラーシュヌイでした。しかし、7号計画にはトップヘビーなどの重大な欠陥があったため、改設計が行われました。その結果、本艦は7U号計画型の15番艦として1938年に再起工され、1939年2月25日に進水しました。1940年9月25日には艦名がソヴェルシェーンヌイに変更されました。進水後、完成作業のためセヴァストーポリへ曳航されました。

1941年6月22日に大祖国戦争が開戦した時点で、ソヴェルシェーンヌイの工程は90％が完了していました。しかし、その後の戦争の激化により、正式に黒海艦隊に配備されることはありませんでした。

大祖国戦争

ソヴェルシェーンヌイは、大祖国戦争中に数奇な運命に見舞われました。1941年9月30日、セヴァストーポリで行われた赤軍の機雷試験中に事故が発生し、損傷を負いました。10月2日には修理のため乾ドックに入渠しましたが、11月12日にはドイツ空軍の爆撃により、さらに大きな損傷を受けました。このため、12月には武装が解除され、主砲であった130mm砲はマラホフ・クルガンに配備された第111砲兵隊に転用されました。

1942年4月には事実上の修復が完了し、完成作業のためにドックから出されましたが、同年6月15日には、セヴァストーポリを包囲したドイツ軍の砲撃により撃沈されました。ソヴェルシェーンヌイは、その短い生涯を戦火の中で終えたのです。戦後の1945年10月28日には浮揚され、解体されました。その姿は、戦時下の混乱と悲劇を象徴するものとして、歴史に刻まれています。

関連項目

駆逐艦ソヴェルシェーンヌイ (30-bis号計画型)
警備艦ソヴェルシェーンヌイ (20380号計画型)

外部リンク

Эскадренный миноносец "Совершенный" Черноморского Флота
Эскадренный миноносец проекта 7У "Совершенный"
ВОЕННАЯ ЛИТЕРАТУРА Техника и оружие Аммон Г. А., Бережной С. С. Героические корабли российского и советского Военно-Морского Флота
Значение слова "«Сообразительный»" в Большой Советской Энциклопедии
"Сообразительный" и другие Эскадренные миноносцы проекта 7У
Тип "Сторожевой" (проект 7у) - 18 единиц
Строительство эскадренных миноносцев. / Эскадренные миноносцы пр. 7у.
Эскадренные миноносцы пр.7У типа "Сторожевой"
“МОШКИ”
Электроэнергетические системы кораблей
* Черноморский Флот / Эскадренный миноносец пр.7У - общий вид

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