ソールレデイ

ソールレデイの生涯と業績

ソールレデイは1936年3月31日に日本で誕生した競走馬で、1946年6月にその生涯を閉じました。彼女は特に1939年に行われた第1回中山四歳牝馬特別で優勝し、後の桜花賞の初代優勝馬となったことで名を馳せています。この競走は日本における4歳牝馬の重要なクラシックレースとしての地位を確立しました。

生産背景と初期の経歴

ソールレデイは、下総御料牧場によって生産されました。父はトウルヌソル、この馬は当時の二大種牡馬の一角を占めていました。母親の星浜はアメリカから輸入された馬で、ソールレデイには優れた血統を持つ兄姉たちがいました。特に姉兄には、12勝を上げたピアスアロートマスや、8勝を挙げたアヅマダケがいるため、ソールレデイの期待が高まったのは言うまでもありません。

ソールレデイは3歳のときに開催された市場で3万円400円で落札されました。この年の最高額はクモハタで、73,600円という額であったため、当時の相場を考えるとかなりの注目を浴びていました。

競走成績と桜花賞

彼女は1939年4月2日に競走馬デビューを果たしました。デビュー戦では2着となりましたが、その後、中山四歳牝馬特別に臨みました。このレースには、前回の勝者であるハレルヤなどが出走しましたが、ソールレデイは重馬場の苦手な同馬の隙をついて勝利し、初代桜花賞の栄冠を手にしました。このレースは当時から4歳クラシック競走として重要視されており、後に東京優駿への前哨戦とも見なされるようになりました。

桜花賞は、その後日本の競馬界で特に重要な位置を占めていく競走となり、ソールレデイはその歴史の一部となりました。なお、翌年の優勝馬も未勝利馬であり、桜花賞は日本国内の五大クラシックの中で唯一未勝利馬が優勝した記録を持つレースとなりました。

障害競走への転向

その後のソールレデイは、横浜農林省賞典四歳呼馬（後の皐月賞）では5着、東京優駿では14着という成績でした。1939年は12回出走して1勝のみ、1940年も17戦して未勝利に終わりました。しかし、1941年からは障害競走に転向し、19戦して5勝を挙げました。

特に中山農林省賞典障害（春）では、強豪ライハルオンと接戦を繰り広げ、ハナ差の2着という成績を収めました。これはクラシック優勝馬が障害競走に挑戦する初の例であり、後に続く他の優勝馬たちに道を開くこととなりました。

引退後と繁殖生活

競走馬を引退した後、ソールレデイは1942年に「雲浜」と改名され、下総御料牧場で繁殖牝馬としての生活を送りました。しかし、繁殖生活は思わしくなく、初年度の産駒は生まれる前に死亡し、2年目の流産も経験しました。最終的に彼女は1946年6月に亡くなり、一頭の産駒も残さずその人生を終えました。

まとめ

ソールレデイは、日本競馬において歴史的な位置を占める競走馬としてその名を刻みました。初代桜花賞優勝馬として、その業績は今日でも多くの競馬ファンの記憶に残るものです。

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