タイタス・ヤング

タイタス・ヤング（Titus Young、1989年8月21日 - ）は、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のアメリカンフットボール選手でした。ポジションはワイドレシーバーで、現在はフリーエージェントとなっています。

大学時代

ボイシ州立大学では、通算204レシーブ、3,063ヤード、25TDという目覚ましい成績を残しました。特に2010年には、71回のレシーブで1,215ヤード（大学記録）、9TDを記録し、その才能を開花させました。ハワイ大学戦では83ヤードのレシーブを記録するなど、記憶に残るプレーも数多く見られました。

NFL時代

2011年のNFLドラフトでは、2巡全体44位でデトロイト・ライオンズに指名され、プロの世界へと足を踏み入れました。1年目からチームの第3レシーバーとして出場機会を得て、10月30日のデンバー・ブロンコス戦では4回のレシーブで66ヤード、プロ初TDを記録しました。このシーズンは、48回のレシーブで607ヤード、6TDをあげるなど、まずまずの成績を残しました。

しかし、2012年になると、彼の素行の問題が表面化し始めます。5月にはチームの合同練習でルイス・デルマスを殴り、開幕戦のセントルイス・ラムズ戦では、相手の新人CBジャノリス・ジェンキンスにトラッシュトークを仕掛けられた際に頭突きを行い、一時ベンチに下げられました。同年11月には、故意に間違ったポジションで2度プレーしたり、WRコーチのショーン・ジェファーソンの指示に従わないなど、問題行動が相次ぎ、ライオンズから謹慎処分を受けました。この年は10試合に出場し、33回のレシーブで383ヤード、4TDに終わりました。

2013年2月4日、ライオンズからウェーバーされ、翌5日にセントルイス・ラムズに加入しましたが、わずか10日後に解雇されました。

その後

2013年5月5日には、カリフォルニア州南部で飲酒運転の疑いで逮捕され、その後釈放されましたが、レッカー移動された自分の車を取り戻そうと敷地へ無断侵入したとして再度逮捕されるなど、私生活でもトラブルが続きました。

人物

大学時代からフィールド外でトラブルを起こしており、大学2年次にはチームメートと乱闘を起こし、シーズンの大半出場停止処分を受けたことがありました。大学3、4年次は優れたスピードと瞬発力でロングパスの捕球、ショートパスを捕球後、ランアフターキャッチでビッグゲインをするなど、その才能は誰もが認めるところでした。

タイタス・ヤングは、その才能が開花することなく、素行の問題によってキャリアを終えることになりました。彼の事例は、才能だけではプロとして成功できないことを示す教訓として、記憶されることでしょう。

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