タイフアン・ウォーカー

タイフアン・エマニュエル・ウォーカー

タイフアン・エマニュエル・ウォーカー（Taijuan Emmanuel Walker, 1992年8月13日生まれ）は、アメリカのルイジアナ州シュリーブポート出身のプロ野球選手で、主に投手として活躍しています。彼は現在、メジャーリーグベースボール（MLB）のフィラデルフィア・フィリーズに所属しています。左投げ・右打ちのスタイルを持ち、愛称は「タイ・ウィーズィー（Tai Weezy）」です。

経歴

プロ入り前

ウォーカーは高校時代にはバスケットボールに打ち込み、特にダンクシュートが得意でした。そのため、彼は「スカイウォーカー」という愛称でも知られていました。野球では遊撃手としてプレーしていましたが、高校の最終学年に友人の勧めで投手に転向しました。投手としての初登板では、90mph（約144.8km/h）の速球を投げ、数カ月後には95mph（約152.8km/h）を記録しています。彼の高校時代の成績は優秀で、67.1イニングで93個の三振を奪い、防御率は1.77と素晴らしいものでした。

プロ入りとマリナーズ時代

ウォーカーは、理想的な体格を持ち、投手としての経験は浅かったものの、2010年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズから指名を受けました。契約金は80万ドルで、プロデビューはルーキー級のアリゾナリーグ・マリナーズで果たしました。2011年にはA級クリントンで18試合に登板し、防御率2.89、奪三振率は10.52を記録しました。しかし、2012年にはAA級ジャクソンで思うような成績が残せず、防御率は4.69に終わりました。この年の7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出されています。

ウォーカーは2013年にメジャー契約を結び、27日にヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューを果たし、初めての登板で無失点の快投を見せました。その後のシーズンでも徐々に力をつけ、2015年までの間には規定投球回に到達し、11勝8敗を記録します。一方で、防御率は安定しない時期もありました。

ダイヤモンドバックス時代

2016年に、ウォーカーはアリゾナ・ダイヤモンドバックスへトレードで移籍しました。このシーズン、28試合に先発登板して9勝9敗、防御率3.49と健闘しましたが、2018年にトミー・ジョン手術を受けることになります。手術後はマリナーズに復帰し、2020年には再びメジャーでの登板機会を得ました。

ブルージェイズ時代

2020年、ウォーカーはトロント・ブルージェイズに移籍し、そこでのプレーを経て、2021年にはニューヨーク・メッツと契約を結びました。この年にはオールスターゲームに初選出され、特別な存在となりました。

フィリーズ時代

2022年にはフィラデルフィア・フィリーズと4年契約を締結し、所属チームを新たにしました。

選手としての特徴

ウォーカーは、最速100.2mph（約161.3km/h）を記録するフォーシームを持ち球にし、さらにツーシーム、カッター、スプリッターといった様々な球種を使い分けています。彼の投球スタイルは年々進化し、特にフォーシームとスプリッターの組み合わせが彼の強みとなっています。選手としての多彩な技術は、今後のさらなる成長を期待させるものです。

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