タイ・エアアジア

タイ・エアアジア (Thai AirAsia) について

タイ・エアアジアは、タイの首都バンコクを本拠地とする格安航空会社（LCC）です。2003年、マレーシアの格安航空会社エアアジアと、当時のタイ首相タクシン・シナワット氏が関わるシン・コーポレーションとの合弁事業として設立されました。

設立と変遷

設立当初、シン・コーポレーションが50%、エアアジアが49%の株式を保有する形でスタートしました。2004年からタイ国内線の運航を開始し、当初はドンムアン空港を拠点としていましたが、2006年にはスワンナプーム国際空港へ、そして2012年10月には再びドンムアン空港へと拠点を移しています。現在もドンムアン空港をハブ空港として利用しています。

国際線への進出

タイ国内線に加えて、近隣諸国への国際線も積極的に展開しており、マカオ、ハノイ、プノンペン、シンガポールなど、多くの都市へ就航しています。

経営体制の変更

2006年1月、タクシン一族が所有していたシン・コーポレーションの株式の一部がシンガポールの政府系投資会社テマセクに売却されたことで、タイの航空法における外資規制に抵触する可能性が指摘されました。そのため、新たな持株会社としてアジア・エビエーションが設立され、タイ・エアアジアの株式の50%を保有することになりました。

その後、アジア・アビエーションは2007年7月までに全ての株式を売却しています。

燃油サーチャージ

2008年11月11日には全便で燃油サーチャージを廃止しましたが、2011年5月3日以降の国際線予約については徴収が再開されました。

運航拠点の再編

2012年10月1日には、バンコクにおける拠点をスワンナプーム国際空港からドンムアン空港に全面移管しました。

新型コロナウイルス感染症の影響

2020年には、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、国際線全便が運休となりました。しかし、同年9月にはスワンナプーム国際空港発着の国内便の運航を再開しています。

運航機材

2023年7月現在、タイ・エアアジアは以下の機材を保有しています。

エアバスA320 : 38機
エアバスA320neo : 9機
エアバスA321neo : 2機

就航路線

2024年6月現在、タイ国内および近隣諸国への幅広い路線を展開しています。

サービスの特徴

タイ・エアアジアは、格安航空会社として、以下の特徴的なサービスを提供しています。

受託手荷物: 有料
座席: 革張りで、清掃が容易
座席指定: 有料で事前指定が可能
機内への飲食物の持ち込み: 禁止
機内販売: 飲料、軽食などを販売

また、タイの慣習に配慮し、僧侶は優先的に搭乗案内をしています。

関連情報

関連項目

エアアジア
タイ・エアアジア X
航空会社
格安航空会社

外部リンク

AirAsia（英語、タイ語、日本語）
Asia Aviation（英語、タイ語）

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