タギル・ハイブラエフ

タギル・ハイブラエフ：柔道界の英雄

タギル・ハイブラエフ（Tagir Khaybulaev）は、1984年7月24日に旧ソビエト連邦ダゲスタン共和国のキジリュルトで生まれた、ロシアを代表する柔道選手です。100kg級でその名を馳せ、数々の国際大会で輝かしい成績を収めてきました。身長は176cm。

幼少期からの柔道との出会い

ハイブラエフが柔道を始めたのは11歳の時でした。早くからその才能を発揮し、2004年には世界学生柔道選手権大会で2位に入賞するなど、着実に力をつけていきました。

国際舞台での活躍

2009年、ハイブラエフはヨーロッパ柔道選手権大会で見事優勝を果たします。しかし、同年の世界柔道選手権大会では2回戦で敗退し、悔しい思いをしました。その後も、2010年の世界柔道選手権大会で3回戦敗退するなど、なかなか結果を残せない時期が続きました。

しかし、2011年の世界柔道選手権大会で、ハイブラエフは大きな飛躍を遂げます。準々決勝で同階級のロシア代表セルゲイ・サモイロビッチを破ると、決勝では2009年の世界チャンピオン、マクシム・ラコフ（カザフスタン）を破り、見事優勝を果たしました。

ロンドンオリンピックでの金メダル

2012年、ハイブラエフはロンドンオリンピックに出場します。会場にはウラジーミル・プーチン大統領が応援に駆けつけました。決勝で前回オリンピックチャンピオンであるナイダン・ツブシンバヤル（モンゴル）を背負投で破り、金メダルを獲得。この勝利は、ハイブラエフのキャリアにおけるハイライトとなりました。

リオデジャネイロオリンピックとその後

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、初戦でエルマール・ガシモフ（アゼルバイジャン）に敗れ、オリンピック連覇はなりませんでした。しかし、その後も精力的に大会に出場し、好成績を収めています。

所属と主な戦績

ハイブラエフは現在、プーチン大統領が名誉会長を務めるヤワラ・ネヴァ柔道クラブに所属しています。

主な戦績

2004年 - 世界学生 2位
2006年 - グルジア国際 3位
2009年 - ワールドカップ・トビリシ 優勝
2009年 - ヨーロッパ選手権 優勝
2009年 - グランプリ・アブダビ 優勝
2010年 - ワールドマスターズ 5位
2010年 - ワールドカップ・サンパウロ 2位
2010年 - グランドスラム・モスクワ 2位
2010年 - ワールドカップ・ローマ 優勝
2010年 - グランプリ・アブダビ 3位
2010年 - グランドスラム・東京 3位
2011年 - ワールドマスターズ 2位
2011年 - 世界選手権 優勝
2012年 - ロンドンオリンピック 優勝
2013年 - パンナムオープン・ブエノスアイレス 2位
2014年 - グランプリ・ウランバートル 優勝
2015年 - グランドスラム・アブダビ 優勝
2015年 - グランプリ・チェジュ 3位
2016年 - ヨーロッパオープン・マドリード 優勝

外部リンク

タギル・ハイブラエフ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

タギル・ハイブラエフは、その卓越した技術と精神力で、柔道界に大きな足跡を残しました。今後の活躍にも期待が高まります。

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