タグルーダ

タグルーダ：類まれな才能を放った名牝の軌跡

2011年1月27日生まれの鹿毛の競走馬、タグルーダ。その名は、英国競馬史にその名を刻む、類まれな才能と輝かしい戦績を持つ名牝として記憶されています。

華々しいデビューからG1連勝へ

2013年、競走馬としてデビュー。2歳時は未勝利戦1戦のみの参戦でしたが、3歳になるとその潜在能力が開花します。始動戦のプリティポリーステークスでは6馬身差という圧倒的な強さで勝利を収めると、クラシックレースのオークスステークスへと駒を進めました。

オークスでは、2着馬に3馬身3/4差をつける圧勝劇。G1初制覇という快挙を成し遂げました。勢いに乗るタグルーダは、続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスにも挑戦。古馬との対戦という新たな試練をものともせず、2着馬に3馬身差をつける圧勝で優勝。なんと、38年ぶりとなる3歳牝馬によるキングジョージ制覇という偉業を達成しました。

惜敗からの引退と新たな一歩

4戦無敗という輝かしい成績を残したタグルーダでしたが、ヨークシャーオークスでは1番人気にも関わらず、タペストリーに差し切られ2着に敗れました。続く凱旋門賞では3着という結果に終わりました。そして、その年の秋、タグルーダの引退が発表されました。

ハムダン殿下陣営の競馬マネージャーを務めたアンガス・ゴールド氏は、タグルーダについて「彼女は素晴らしい馬で、引退するのは惜しいと思われるだろう。彼女はサルサビル以来の稀にみる名牝だ。」とコメント。その言葉が示す通り、タグルーダは競馬関係者に惜しまれつつ、競走馬としてのキャリアに幕を閉じました。

母としての第二のキャリア

2015年からは、イギリスのシャドウェルスタッドにて繁殖牝馬としての生活を始めました。初年度の交配相手は、バンステッドマナースタッドで供用されていたキングマン。そして、2016年には待望の初仔となる牝馬が誕生しました。

タグルーダの競走馬としての記録は、その類まれな才能と強さを物語るものですが、繁殖牝馬としての活躍も期待されます。競走馬としてだけでなく、母として、そして、血統としての未来にも注目が集まります。

タグルーダの競走成績

※ 詳細な成績はnetkeiba、JBISサーチ、Racing Postなどで確認できます。

タグルーダの血統表

(血統表は、情報提供元から入手可能な場合に追記します)

タグルーダの物語は、競走馬としての成功だけでなく、その後の繁殖牝馬としての活躍への期待へと繋がります。稀に見る名牝の物語は、競馬ファンにとって長く記憶に残るものとなるでしょう。

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