タコシェ

タコシェ（TACO ché）は、東京都中野区の中野ブロードウェイ3階にある、サブカルチャー色の強い自主流通出版物を専門とする書店です。

概要

1993年に、漫画雑誌『ガロ』のアンテナショップとして、漫画評論家の松沢呉一によって設立されました。店名の由来は、以前の店舗がタコ焼き屋であった際に使用していた看板をそのまま流用したことによります。タコシェの入り口に掲げられている看板のキャラクターイラストは、イラストレーターの友沢ミミヨによるものです。現在の経営は、社長を中山亜弓、店長を伊東美和が務めています。

店舗は中野ブロードウェイの3階に位置し、約10坪という小規模ながらも、国内外の自主制作本（ZINE）、少部数出版物、アーティストグッズなど、他ではなかなか手に入らないようなレアでマニアックな商品を取り扱っています。大槻ケンヂ、中川翔子、福満しげゆき、蛭子能収、大西祥平といった、個性的なアーティストたちが頻繁に訪れることでも知られています。同じような趣向の書店として、新宿区の模索舎が挙げられますが、タコシェは模索舎と比較して、政治的な要素が薄い商品が多いという特徴があります。

沿革

1993年6月9日 - 東京都西早稲田にて開店。当時の店員代表は松沢呉一でした。
1994年2月 - 高円寺のレコードショップ「マニュアル・オブ・エラーズ」内に移転。この際、店員代表が中山亜弓に交代し、松沢呉一は「大店員」という肩書きになりました。
1994年11月27日 - 中野ブロードウェイ内に、他の2店舗と合同で「Trio」として移転。
1996年10月5日 - 中野ブロードウェイ内の現在の場所に移転。この際、有限会社として登記され、中山亜弓が社長に就任しました。

タコシェは、その独特な品揃えと、サブカルチャーを愛する人々が集まる場所として、長年にわたり親しまれています。自主制作の出版物や、他では見られないアーティストグッズを探している方にとって、まさに宝箱のような存在と言えるでしょう。中野ブロードウェイを訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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