ターキッシュ エアラインズ1878便着陸失敗事故

ターキッシュ エアラインズ1878便着陸失敗事故の概要

2015年4月25日、ミラノ・マルペンサ国際空港からイスタンブールのアタテュルク国際空港へ向かっていたターキッシュ エアラインズ1878便（エアバスA320-200型機）が、着陸直前にハードランディングし、滑走路を逸脱する事故が発生しました。幸いにも、乗員乗客102名全員に怪我はありませんでした。

事故機の詳細

機体: エアバスA320-200
登録番号: TC-JPE
愛称: Gümüşhane（ギュミュシュハーネ）
製造番号: 2941
初飛行: 2006年10月18日
特徴: 2014年にスターアライアンス塗装
* 備考: 事故後、機体は償却

事故の経緯

1878便は、ミラノ・マルペンサ国際空港を離陸し、アタテュルク国際空港へ向かう定期旅客便でした。現地時間午前10時23分（世界標準時午前7時23分）、滑走路05への着陸進入中に、機体が右に傾き、高度約30メートルから急降下しました。その際、機体尾部が滑走路に接触（テールストライク）し、ハードランディングとなりました。この衝撃で右降着装置が損傷し、油圧配管が破裂、右主翼の油圧系統が損傷しました。

機長は着陸復行を決定し、高度1200メートルまで上昇。滑走路35Lへの再進入中に、乗客が損傷した右主翼から火が出ているのを目撃しました。午前10時41分（世界標準時7時41分）、滑走路35Lに着陸しましたが、着陸時に右降着装置が破損し、機体は約180度回転して滑走路を逸脱しました。空港の消防隊と救助隊が直ちに駆けつけ、消火活動が行われました。乗客は脱出スライドを用いて避難し、全員無事でした。

事故後、空港は一時的に閉鎖され、イスタンブール・サビハ・ギョクチェン国際空港が代替空港となりました。ターキッシュ エアラインズは、イスタンブール発の95便を欠航としました。

事故原因の調査

事故発生後、トルコ民間航空総局が事故原因の調査を開始しました。

事故機の乗員は、ハードランディングの原因として、直前に着陸したボーイング787型機による後方乱気流の影響を受けた可能性を示唆しています。

まとめ

ターキッシュ エアラインズ1878便の事故は、ハードランディングと滑走路逸脱という重大な事態を引き起こしましたが、乗員乗客全員が無事であったことが不幸中の幸いでした。事故原因の究明と再発防止策の徹底が求められます。

もう一度検索