ターンベリー

ターンベリー：スコットランドの名門リンクスコース

ターンベリーは、スコットランド西海岸に位置する、伝統と格式のあるゴルフコースです。全英オープン（ジ・オープン）の開催地として知られ、その美しい景観と独特な難易度から、世界中のゴルファーを魅了し続けています。

概要

ターンベリーは、スコットランドの美しい西海岸に面したリンクスコースです。ジ・オープンの開催コースの中でも、屈指の景観を誇ります。コースからは、丘の上に建つ白い壁と赤茶色の屋根が特徴的なターンベリーホテル、白亜の灯台、お椀をかぶせたようなアルサクレイグ島などの景色を望むことができます。天候に恵まれれば、遠くにクライド湾最大の島であるアラン島や、キンタイア半島も眺望できます。

第一次世界大戦と第二次世界大戦中には飛行場として利用された歴史も持ちます。12番ホールのグリーンの右手前にある小高い丘には、第一次世界大戦のパイロットの記念碑が建てられています。多くのゴルフガイドで「一度はプレーしたいゴルフコース」として紹介されています。

歴史

ターンベリーは1906年に開場し、1977年に初めてジ・オープンを開催しました。その後、2009年までに計4回、ジ・オープンの舞台となっています。

1977年の初開催時には、トム・ワトソンがジャック・ニクラスとの激闘を制し、通算12アンダー、268ストロークで優勝しました。ニクラスはわずか1ストローク差で2位に終わりました。2009年大会では、59歳のワトソンが再び好調なプレーを見せ、通算2アンダー、278ストロークでスチュワート・シンクと並びましたが、プレーオフで敗れ、惜しくも優勝を逃しました。

1986年の大会では、グレッグ・ノーマンがただ一人イーブンパーでラウンドし、2位に5ストローク差をつけてメジャー初制覇を果たしました。1994年には、ニック・プライスが最終日の17番ホールでイーグルを奪い、イェスペル・パルネビックを逆転し、優勝しました。

コースの特徴

ターンベリーのコースセッティングは、それほど難易度が高いわけではありません。しかし、クライド湾に伝わる巨人伝説にちなんで「ジャイアント」と呼ばれる海風が吹くことがあり、天候との戦いが避けられません。このため、他のジ・オープンの開催コースと比較して、独特の難しさがあります。

2009年大会では、タイガー・ウッズが予選落ちを喫するなど、世界ランキング上位の選手たちも苦戦しました。ウッズは初日こそ71でしのぎましたが、2日目にはティーショットがフェアウェイを捉えたのがわずか7回という不調に陥りました。

名物ホール

ターンベリーには、数多くの名物ホールがあります。特に有名なのは、灯台を左前方に見ながら海を越えていく9番ホールと、グリーン手前にアイランドバンカーが設置された10番ホールです。アイランドバンカーは、バンカーの中に島状の深いラフがあり、砂が穴開きドーナツ状に敷かれているという特徴的な構造をしています。

ターンベリーは、その美しい景観と歴史、そして独特な難易度から、世界中のゴルファーにとって憧れのコースであり続けています。

全英女子オープン

全英女子オープンは2002年と2015年の2度開催され、カリー・ウェブとパク・インビがそれぞれ優勝しています。

外部リンク

公式サイト

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