ダイア建設

ダイア建設株式会社の概要と歴史

ダイア建設株式会社（ダイアけんせつ）は、かつて存在した不動産会社で、神奈川県横浜市を本拠地としていました。特に「ダイアパレスシリーズ」と呼ばれる分譲マンションの建設・販売に特色があり、全国42都道府県で2,000棟以上を供給していました。また、戸建分譲事業においては「ダイアコート」ブランドも展開していました。初めに「ダイヤモンド建設」という名称で設立された同社は、同名の商標を持つ三菱グループとは無関係に活動を行っていました。

ダイア建設は、2003年に産業再生機構から支援を受け、以降レオパレス21の傘下に入りましたが、その後、2008年には民事再生法を申請し、再生計画を認可されたことで大和地所の完全子会社となる運びとなりました。大和地所グループの事業再編により、2014年には名古屋と新潟地区の事業が分社化され、同年に大和地所と合併し業務を終了しました。

沿革

ダイア建設の歴史は1976年に始まります。この年の3月19日、同社の前身である五光住宅株式会社が設立され、8月にはダイヤモンド建設に改名されました。1977年にはダイアパレスシリーズの第一号物件を発売し、同年にダイア建設に商号を変更しました。1989年には東京証券取引所第2部に上場し、その後1994年にはダイアパレスシリーズの1,000棟目の物件を発売します。2007年には2,000棟目を達成しましたが、2008年1[[2月]]には民事再生法の適用を申請し、多額の負債を抱えることになりました。

再生計画が承認され、2009年の9月に大和地所の子会社となった後、2010年には再生計画のもとで初の新築マンションを発売します。その後、2011年に戸建分譲事業の開始、2012年には民事再生手続が終結しましたが、株式会社DKSによる清算業務は引き続き行われました。2014年に名古屋・新潟地区の事業が分割された後、大和地所との合併によりダイア建設は解散となりました。

マーケティング活動

ダイア建設は、1980年代後半のバブル経済期に、内山田洋とクール・ファイブが歌う「東京砂漠」を用いたイメージCMでその知名度を全国に広げました。1990年代には北大路欣也・市川右太衛門親子が出演するCMが放映され、さらなる認知度向上に寄与しました。しかし、産業再生機構からの支援を受けている際にはCM放映が一時中断され、2005年からは俳優の藤原竜也を起用した新たなCMが制作されることになります。

関連会社とその影響

ダイア建設には、コミュニティワンというマンション管理会社が関連していましたが、2008年にはその株式を外部ダイア管理会社に譲渡しました。この合併後、コミュニティワンは後に東急不動産グループに組み込まれることになりました。また、ディ・エス・エスという有料老人ホームの運営会社や、マンション建設を手掛ける大和建設株式会社とも関連がありましたが、これらの会社はダイア建設と直接の子会社関係にはありませんでした。

ダイア建設の歴史は、様々な困難を乗り越えながらも、数多くのマンションや戸建物件を手がけてきたものの、最終的には合併によりその幕を閉じる結果となりました。

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