ダイハツ・ウェイク

ダイハツ・ウェイク：広々とした室内空間と快適な走りを両立した軽スーパーハイトールワゴン

ダイハツ・ウェイクは、2014年から2022年までダイハツ工業が製造・販売していた軽スーパーハイトールワゴンです。日常使いからレジャーまで幅広い用途に対応できることを目指し、開発されました。

特徴

ウェイクの最大の特徴は、その広い室内空間です。全高1835mmという堂々としたボディサイズを活かし、軽自動車でトップクラスとなる1455mmの室内高を実現しています。この広々とした空間は、乗員にとって快適な移動空間を提供するだけでなく、様々な荷物の積載にも対応できます。

高い天井高だけでなく、ウェイクは走行性能にもこだわって設計されています。ダイハツ独自の「ファン&リラックスドライブコンセプト」を採用することで、サスペンションやボディ構造の工夫、アブソーバーのサイズアップ、ウレタンバンプスプリングやスタビライザーの採用などにより、ハイトールワゴン特有のロールを抑え、安定した走りを実現しています。さらに、ドアミラーやリアコンビネーションランプに空力フィンを採用したり、ルーフパネルの軽量化を図るなど、空力性能の向上にも取り組んでいます。静粛性にも配慮し、ボディの遮音性を高める工夫も施されています。

荷室空間と使い勝手

ウェイクの荷室は、使い勝手の良さが際立っています。ラゲージアンダートランクを備え、特に2WD車では高さ320mm、容量約90Lという大容量を実現しています。デッキボードを調整することで、高さ1485mmまで空間を確保できるため、ゴルフバッグなどの長尺物もリアシートを倒さずに積載可能です。オプションの2段調節式デッキボードでは、さらに荷室の使い勝手が向上します。また、リアシートのスライド操作も荷室側からできるよう工夫が凝らされています。

室内には、使い勝手の良い装備が多数採用されています。撥水加工のフルファブリックシート、塩化ビニール加工のリアシート背面、大型の助手席インパネトレイなど、快適性と実用性を両立した設計となっています。

燃費と安全性能

ウェイクは、燃費性能にも優れています。ミライースで採用されている「e:Sテクノロジー」（クールドi-EGR、CVTサーモコントローラー、エコ発電制御など）を採用することで、NA車は「平成27年度燃費基準+20%」、ターボ車も「平成27年度燃費基準+10%」を達成しています。エコドライブアシスト照明も備え、燃費の良い運転をサポートします。

安全性能も高く、全車にVSC&TRC、エマージェンシーストップシグナル、SRSサイドエアバッグを標準装備。スマートアシスト搭載グレードも用意され、衝突回避支援ブレーキ機能などを備えています。さらに、後席シートベルトの締め忘れ警告灯をメーター内に備えるなど、安全に対する配慮も万全です。

デザイン

ウェイクのデザインは、力強い存在感を表現しています。バックドアを立てた形状、大きく面取りされたフロントバンパー、2トーンカラーのバンパー、LEDヘッドランプとクリアランスランプなど、個性的でスタイリッシュなデザインが特徴です。ボディカラーは全8色で、うち3色には2トーンカラー仕様も用意されました。インテリアはフラットなインパネと立体タイプのセンターメーターにより、開放的で視認性の高い空間を実現しています。

歴史

ウェイクは、2013年の東京モーターショーで参考出品された「DECA DECA」をベースに開発されました。2014年11月に発売され、「ドデカク使おう。」というキャッチフレーズで展開されました。その後、マイナーチェンジや特別仕様車などを経て、2022年9月に販売を終了しました。トヨタ[[自動車]]へのOEM供給モデルであるピクシス メガも存在しました。

車名の由来

ウェイクという車名は、「タントの上を行く」という開発コンセプトと、英語の「wake」（目覚める、目覚めさす）を組み合わせたものです。わくわくした気持ちを呼び覚ますクルマという意味が込められています。また、開発段階でのショーカー「DECA DECA」へのオマージュもデザインに反映されています。

まとめ

ダイハツ・ウェイクは、広い室内空間と優れた走行性能、高い安全性能を兼ね備えた、魅力的な軽スーパーハイトールワゴンでした。多くのユーザーに支持され、軽自動車市場に大きな影響を与えたモデルと言えるでしょう。

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