ダイハツ・クー

ダイハツ・クー

ダイハツ・クー（COO）は、かつてダイハツ工業が生産し、販売していた小型トールワゴン型の乗用車です。それはトヨタ自動車と共同開発されたモデルで、初代ブーンおよびトヨタ・パッソのプラットフォームを基に設計されています。クーはYRVの後継として位置づけられています。

概要

クーは型式が一部異なる三つのバリエーションがあり、1.3LのFFがM401S型、4WDはM411S型、1.5LはFFのみでM402S型とされていました。また、トヨタからはbB（ビー・ビー）としても販売されましたが、デザインや装備内容は前期型のbBから大きく異なります。bBが若年層男性を主なターゲットとしているのに対して、クーは20代後半から30代の女性や軽自動車からのステップアップを希望するユーザーを主なターゲットにしています。

クーのシートにはbBのマッタリモード機構が搭載されていないが、実用的なシートリフター機構が導入されています。さらに、欧州市場向けに「ダイハツ・マテリア」という名称で2012年まで販売されており、マテリアには4速ATと5速MTの選択肢が存在しました。

主要な出来事

• - 2006年5月8日: クーが発売され、CMには篠原涼子が起用され、伊藤由奈の曲が流れる中で宣伝されました。初期のグレードは、2WDの1.3Lモデルの「CS」および「CL」、1.5Lモデルは「CX」と「CX-Limited」、4WDは「CS」を除くグレードが提供されました。
• - 2008年10月: 一部改良が行われ、グレードが2つに集約され、新たな装備内容が追加されました。
• - 2010年7月: 再度の一部改良が行われ、「CX」にはディスチャージヘッドランプが標準装備されました。
• - 2011年12月1日: 後席中央のヘッドレストと3点式シートベルトの導入が実施されました。
• - 2013年: 1月に生産が終了し、翌月には在庫分の販売も完了しました。これにより、クーの公式ウェブサイトでの掲載も終了しました。

インテリアとエクステリア

クーのトランスミッションはオートマチックのみが設定されていて、全車コラムシフトとベンチシートの組み合わせです。欧州向けのマテリアは、MTをフロアシフトにしたモデルとなり、セパレートシートが採用されています。これにより、長尺物の積載性も考慮されています。

ダッシュボードには、センターメーターが配置されており、最高速度は日本国内仕様で180 km/hに制限されていますが、マテリアでは220 km/hの表記がされていました。

メカニズム

エンジンには、1,297ccのK3-VE型や1,495ccの3SZ-VE型がラインナップされており、トランスミッションは4速ATのほか、マテリアには5速MTが設定されています。駆動方式はFFおよび4WDが選べます。

車名の意味

「クー」という名前は、英語で「かっこいい」を意味する

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